久しぶりにメイクしたら
眉が上手く描けません…
とりあえずマスカラで誤魔化しました
どーも、皆さま
よーしゃべる皮膚科専門医
院長Mammyです
産後の体重がマイナス8kgから
戻りません…(結局15kg増えた)
残りの7kgはどこかに行方不明です
普通にウエスト周りに存在感ありますけども
今日は少し趣向を変えて…
同じような記事が続いて飽きたと
旦那さんからクレームが出ましたので
多分このブログを一番読んでる読者は旦那さんです
今日はちょいと趣向を変えまして
昨日のにきび記事の中で少し触れた
にきび治療の新常識
について少し深掘りしてみますね
それにしても
ちょっとSNSを検索するだけで
出るわでるわ
無茶苦茶治療のオンパレード
一般の方が発信してるだけならまだしも
自称専門家(美容家)や
美容ドクターの発信も
まぁなんちゃって治療の多いこと…
にきびに悩むお子さんをお待ちの親御さんや
今治療してるのに上手くいってない…
と悩んでいるそこのアナタ
にきび治療は、何歳であっても
信頼出来る
皮膚科専門医のもとで
正しく適切に治療すれば
必ず治ります
今日のブログ記事が
そんなあきらめを感じている方の
治療を見直すキッカケになれば幸いです
では早速行ってみましょ〜
Q1,にきび治療には抗生物質
A, うーん、それ時代遅れ
昔むかし、にきびの原因がわからず
にきびの中身を顕微鏡でみたところ
沢山のアクネ菌がいたことから
10年以上前までは
抗生物質を塗る・飲むの治療が主流だった
暗黒時代(歴史)があります
しかし現在ではにきびは
細菌による感染症ではなく
ターンオーバー異常による慢性炎症が
原因の疾患であることがわかっています
現在ではターンオーバーを正常化させる
アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの
優秀な塗り薬が保険適応になっていますので
まずはそちらを試すのが新常識
中等症〜重症の場合には
(赤いブツブツにきびが片頬20個以上)
抗生物質の飲み薬を使うことがありますが
内服期間は1〜3ヶ月までが
理想的です(短期間・頓服では効果なし)
また、その場合でも
必ずターンオーバーを改善する外用薬を併用し
改善後は内服薬は中止し
外用薬のみ継続することが大切です
マルホ ニキビ一緒に治そうprojectより引用
Q2, にきび治療は何歳から
A, 12歳からは本格的な治療を
ただし最近では
10歳くらいから治療を始める方も増えています
お薬の適応年齢に制限があるため
本格的な治療は12歳になってから
という場合が多いですが
最近では10歳前後から
特におでこのにきびが増えてくる方が
多いなぁという印象です
12歳未満の方でも
洗顔方法を変えたり
ちょっとした日常のスキンケアを心がけるだけで
にきびが出来にくい肌に変化します
早期に治療を開始することで
痕が残りにくくなるという報告もあります
ぜひ一度診察にお越しください
マルホ ニキビ一緒に治そうprojectより引用
Q3, にきび治療にビタミン剤
A, 効果はありません!
種類によっては逆に悪化させることも…
Q4, これってもうにきび痕
A, まだ間に合うかも!
まずは皮膚科で正しい治療を始めましょう
残念ながら完全なにきび痕になってしまうと
保険治療では効果が期待出来ません
また、にきび痕は
国が疾患(病気)ではないと定めているため
その治療は健康保険が適応出来ません
しかし諦めるのはまだ早い
頬の赤みや口周りのくすみ(色素沈着)は
適切な保険治療で
改善する可能性があります
これらの症状は
PIE(炎症後紅斑)やPIH(炎症後色素沈着)といって
出来た時期や肌状態によっては
保険治療で間に合うかもしれません
これらを放置すると
いわゆるクレーターやシミといった
完成したにきび痕に進行してしまいますので
まずは一度
お早目にご相談くださいね
Q5, スキンケアでにきびは治せる
A, スキンケアでは治りません
あくまでも治療の補助と考えましょう
だからスキンケアが全部嘘な訳では全くなく
その性質や特性を上手いこと利用しながら
にきびは早いこと信頼出来る皮膚科で
まずは保険治療しましょうね
Q6, トレチノイン最強説
A, トレチノインの「内服」は
現時点で日本では
安全性が確認出来ていません
(片頬で51個以上の炎症性にきびがある場合)
イソトレチノインというお薬の内服が
第一選択薬になっています
(ロアキュタン、アクネトレントなど)
いずれも催奇形性といって
胎児に対する影響が大変強く
諸外国では内服前に必ず妊娠検査を行い
国主導の管理プログラムに登録し
男女問わず一定期間の避妊を
義務付けるなど
厳格な管理が必須とされています
この時期になると無性に食べたくなる
福井・小浜のくずまんじゅう
老舗の伊勢屋さんまで
ぴゅーんと車で小一時間ドライブ
ご馳走様でした