『ご挨拶』
MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/
)プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きますDr.MADEFOR(ドクターメイファー)です![]()
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シリーズで髪の毛の話を掲載しております![]()
前回に引き続いて、脱毛のお話し
最近は様々な化粧品(たとえばシャンプーなど)でケアしていることもあるみたいですが、きちんとしたメカニズムをしれば、適切な治療により改善するということがおわかりいただけるのではないかと思います![]()
『本日のトピックス』
~男性ホルモンと脱毛の関係とは![]()
皆さん、一度は「男性ホルモン=薄毛の原因」というお話を聞いたことがあると思います![]()
でも、一歩踏み込んで考えると不思議に思いませんか![]()
だって、男性ホルモンはだれだってでているホルモンなのに(女性にもありますし)、なんでみんな薄毛にならないんだろう![]()
って。
実は、男性ホルモンの血中濃度は薄毛のヒトとそうでないヒトであまりかわりはないんです![]()
では、なんで男性ホルモンにより薄毛になるのか![]()
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そのためには、男性ホルモンの作用メカニズムを知る必要があります。以下に、作用メカニズムをまとめてみました。
まず、男性ホルモンは血管より毛乳頭細胞へ入ります。男性ホルモンはそのままでは作用せず、5αリダクターゼという酵素により、5αジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変化します。さらにDHTは受容体と結合し、毛乳頭のDNAに働きかけ、毛乳頭の活性が低下する遺伝子の発現を誘導し、結果として、毛乳頭はだんだん元気がなくなります![]()
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毛乳頭は髪の毛を伸ばす様々な重要因子を発現しているため、結果として、髪の毛が細くなっていき、薄毛となります。
男性ホルモンにより薄毛は、細胞内でのDHT受容体の感受性の違いにあるのではないかと考えられています。
例えば、アタマのてっぺんは薄毛でも、ヨコの部分が薄毛になる人は非常にまれです。
これは、アタマのてっぺんの毛の毛乳頭細胞の感受性とヨコの毛の毛乳頭細胞の感受性がことなっているからなんですね![]()
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男性ホルモンが原因っていってもメカニズムを考えるととってもおもしろいですね![]()
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『本日の豆知識』
よく、頭皮の脂が原因で薄毛になるっていいますが、これは実はあまり根拠がありません![]()
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たしかに、脂が毛穴にたまり、細菌が繁殖→炎症誘導により薄毛になることはたまにはあります。
しかし、とってもまれなケースですね。つまり、あまり脂を除去したとしても薄毛に効果的であるとはいえないのです。
適切な投薬などにより予防することが大切ですね。
これは、お肌のケアにもいえることですが。。。![]()
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