『ご挨拶』
MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/
)プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きますDr.MADEFOR(ドクターメイファー)です
今まで紹介した限り、皮膚って様々な部分に別れていたり、いろんなメカニズムがあるって実感できますね
その中でも、最も調べられているのはどこでしょうか
最近はiPS細胞が有名だから、もしかしてiPSって言われるかもしれないですね
でも、昔から最も調べられているのは、「毛髪」なんですね
(毛髪は、基礎研究、再生医療、香粧品、化学分野(染料など)など様々な角度で研究されていますので、ブッチギリで研究報告は多いです)
今日はそんな「毛髪」に関するお話です
『本日のトピックス』
~皮膚でもっとも調べられているところ①~毛髪のお話~
とっても身近な器官である「毛髪」の役割ってなんなんでしょうか見た目を良くするってことは本当の毛髪の役割ではありません
毛髪の役割は、主に以下のようなものです。
外界からの悪影響の保護
光線や化学物質などから頭部を守る。
急激な温度変化からの保護
触覚装置としての働き
では、ここで、「毛髪」の構造を紹介していきましょう
毛髪はまず、「毛包」と「毛幹」部分に分類されます
毛包とは、毛幹部分を取り囲む組織層を全般を指し示します
また、毛幹とは、一般的に髪の毛として認識されている部分です
以下に詳しい構造を紹介いたします。
このいくつかの部分をひっくるめて毛包といいます
また、皮膚の外側に出ている部分が毛幹ということです(正確には皮膚の外側にでている部分は毛ですが、ここではひっくるめて毛幹としますね)
では、毛包の各部分に関してご紹介させて頂きます
外毛根鞘(Outer root sheath; ORS)
表皮細胞で構成される構造体の最外層に位置する。表皮細胞で構成されており、この部分の細胞が角化することにより、毛幹がつくられる。内毛根鞘と結合組織にしっかりと結合している。
内毛根鞘(Inner root sheath; IRS)
外毛根鞘の内側にあり、細かくは3層構造をしている(ハックスレー層、ヘンレ層、鞘小皮)。毛幹を固定する。
毛球(Hair bulb)
毛包の下部に存在する膨らんだ部分。毛乳頭、毛母により構成されている。この部分の細胞が角化することにより毛幹がつくられる。また、この部分にはメラノサイトが存在しており、毛にメラニンを供給している。
結合組織
毛包の最も外側を被っている。主にコラーゲン、エラスチンなどの結合組織などにより構成されている。
髪の毛を引っこ抜いたときに、白い部分がついてきますよね
その部分が毛包です白く見えているのは結合組織ですね
一見するとこんな複雑な構造になっているとはわからないですね
毛はホントに複雑な器官であることをあらためて認識しました