MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/ )プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きます、Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)です
この時期、あったかくなってくると同時に話題にのぼる「花粉症」これは、いわずとしれた「アレルギー反応」が関与していますまた、近年多くなってきている「食物アレルギー」もその名のとおり、アレルギー反応が関与しています
最近多くなってきている「アトピー性皮膚炎」という症状も生体内のアレルギー反応が関与する症状のひとつです
さて、ここでちょっと、一言・・・これらは、同じアレルギー反応の一種なのですが、皮膚の場合、その他のアレルギー反応とはちょっと違い、特殊なところがあります
そのため、食物アレルギーなどと、アトピー性皮膚炎を混同せずに、それぞれに対する正しい知見を学ぶことが必要なのではないかと考えられます
『本日のトピックス』
~真皮にいる細胞たちとは~
前回までに、真皮の構造や成分に関してご紹介させて頂きました
今回は、そんな真皮の中にはどんな細胞がいるのかに関してのご紹介です
真皮には、主に以下の細胞が存在し、様々な役割を行なっています。
線維芽細胞(Fibroblast)
真皮に存在するメインの細胞。コラーゲンやエラスチンなどの真皮成分を生産する。これらの細胞は、生体内ホルモンの影響をうけるため、ホルモンの低下などにより、真皮成分の生産は影響を受ける。
組織球(Histocyte)
マクロファージの一種。内部に多くの加水分解酵素を含む。その他、コラゲナーゼやエラスターゼなどを含み、真皮組織の分解や修復に関与する。
肥満細胞(Mast cell)
真皮中の毛細血管や神経周辺に存在する。炎症やアレルギーに関わるヒスタミンやヘパリン、プロスタグランディンなどを放出する。
形質細胞(Plasma cell)
刺激をうけた免疫細胞(Bセル)が分化したもので、抗体を生産し、体の生体反応に対処する。
真皮樹上細胞(Dermal dendrocyte)
血液凝固因子を放出する。免疫系に関与する。
以上が主に真皮に存在している細胞ですこうやってみると、真皮は、コラーゲンなどを生産する細胞の種類よりも、免疫に関する細胞の種類が多いということが一目瞭然ですね