MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/
)プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きます、Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)です
季節の変わり目、体調には十分注意が必要ですねそういうわたしも、先週あたりからずっとカゼ
をひいてしまい、年度末の異常な忙しさもあって、更新が遅れておりました
さて、ちょっと期間があいてしまったので、おさらいもかねて
前回までで、「皮膚の表面」→「表皮」のお話をさせて頂きました
皮膚に詳しい方なら、「次ぎは真皮かな」と予想されるはず
でも、その前に表皮と真皮の間には、「基底膜」という、とっても特殊な構造が存在しているんです
本日は、そんな基底膜に関するお話です
『本日のトピックス』
~表皮と真皮の間には → 特殊な構造、基底膜~
表皮と真皮が接している部分は、「基底膜」と呼ばれています基底膜は、基底細胞の膜(表皮の一番下の層にいる細胞です
)と、「基底板」、その間にある「透明帯」という構造から形成されています
基底細胞の表面からは、17型コラーゲンなど(←コラーゲンには様々な種類があります後ほど
)がでており、透明体を貫通して、基底板に結合しています
基底板は、厚さ60~100 nmくらいで、基底細胞の生産したⅣ型コラーゲン、ラミニンなどの接着分子により構成されていますまた、接着分子として、Ⅶ型コラーゲンなどが存在し、真皮側のⅠ/Ⅳ型コラーゲンの束に結合しています
このようにして、表皮と真皮は、しっかりと結び付けられているのですね
『本日の豆知識』
基底膜が表皮と真皮を結びつけていることは、実験により証明することができます例えば、特殊な薬剤で皮膚を処理すると、表皮と真皮の間の結合がとかれ、表皮と真皮を簡単に分離することができます
これは、つまり、表皮と真皮はもともと独立した構造組織であり、その間は、様々な接着により維持されていることを示しています
皮膚っておくが深いですね・・・