『ご挨拶』
「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きますDr.MADEFOR(ドクターメイファー)です![]()
![]()
乾燥する冬から春にかわりつつあり、少しづつ痒みも低減してくる季節になりました
しかし、今後肌にとって意外な敵が潜んでいます![]()
それは、「花粉症」です。花粉症と肌の関連性にかんしては十分に報告がありません。しかし、花粉症のヒトはこの時期肌状態が悪くなっていくことは間違いないので、何らかの関連性が推測されます![]()
ご帰宅した際には、水で洗い流す程度のケアは必要かもしれませんね![]()
『本日のトピックス』
~シミ治療と美白剤
~
現在、市場でも研究分野においても様々な美白成分が存在しております
すべてを網羅することはできませんので、ここでは一部をご紹介します![]()
ビタミンC
いわずとしれた最も有名な美白剤の一つ。メカニズムはメラノサイトのチロシナーゼ活性(メラニンを作るのに関係した酵素)を阻害する。このままでは経皮吸収されないため、マグネシウム塩などにして経皮吸収しやすくする誘導体などが開発されている。
コウジ酸
麹(お酒などを作るときにつかうカビなど)を扱うヒトは手が白くなることから発見された成分。チロシナーゼがCuイオンと結合するのを阻害して活性を抑制することでメラニンの生成を抑える。
アルブチン
チロシナーゼの結合基質であるLチロシンと結合してチロシナーゼの働きを弱める。
レラグ酸
果実などにも多く含まれているポリフェノール骨格を有する化合物。強い抗酸化作用があるため、メラニンが生成される際に起こる様々な酸化反応を抑制する。
ルシノール
チロシナーゼの活性を抑制する、チロシナーゼそのものをつくらなくする作用がある化合物。
【コウジ酸の構造】
いろんな美白剤がある中で、化粧品として使用できる成分を特定することは極めて難しいです![]()
何故から、薬事法で「化粧品に入っている美白成分は明確な作用を及ぼしてはならないこと」と規定されているのです![]()
![]()
そのため、欧米の様に強い美白作用がある白降やハイドロキノンなどは
使用しにくい現状があります![]()
しかし、もちろんユーザーは美白効果を求めています![]()
この法律と消費者の思いとの狭間をうめる方法が今後の検討課題だとかんじますね![]()
![]()
【ビタミンの構造】





