北極圏での氷上キャンプ
最後の日
夏の盛りが近づいてきて
フローエッジの周辺の氷がどんどん解け始め
あたり一面ズクズクです
イッカクのツノはとうとう見られなかったけれど
シロクマにまで遭えて
これで北極に生きる海洋生物達には
ほぼ会うことが出来ました
虹に見送られて北極の神秘の海
フローエッジを後にして
キャンプサイトに戻ります
お天気が回復してきて
低くなった日の光がスポットライトのように
テントをを照らしていました
ところが、、、、
そのテントを見て皆んな
ビックリ
１日テントを開けている間に
キャンプサイトの海の氷が解けだして
テントは水浸しのびちゃびちゃです
辺り一面美しいブルー色
そのブルーの水の中にテントが浮いています
テントの中まで水浸しになって
荷物が濡れてしまった人も〜
重しの石が水に浮いているみたい
北極ならではの
不思議な光景です⭐︎
テントを張ったばかりの５日前の
テント周囲の様子が
５日後には
こんなに解けだし
テントの横を走っていた
細いクラックは
川になってしまい
この水で
歯を磨き、うがいをする
すこ〜し塩味がしないでもありませんが
でも水の味としてはほんのり甘みがあります
顔はこのクラックの水ではあまりに冷たすぎなので
湯たんぽの水を
折りたたみの洗面器に移して
１日付けていたUVクリームを
洗顔石鹸でしっかり洗い落とします
そろぞれ皆んな
テントに戻って思いおもいあれこれしていると
イヌイットのクルーたちが
各テントの傍に
かたっぱしから穴をあけ始めました
まさかプールやお風呂じゃあるまいし
穴開けたら水が下に落ちていくわけが・・・・
あるんですね～～～
お風呂の栓を抜いた時みたいに
テントの周りの浸水していたブルーの水は
渦を巻いて穴に吸い込まれていきます
うそっ！！
まるでお風呂やプールみたいっ
一体これはどんな仕組みなのっ？
メチャ不思議
しかし仕組みは簡単でした
海は波があるので
氷の下は波の隙間が常にできているから
氷上に溜まっていた水は
その隙間に流れ落ちていくんだって
へぇ～～～～
ところ変われば品かわるって言いますが、、、
これは知らなかった。。。。
イヌイットのクルーたちは
手際よく水抜きをしてミニプールになっていたテント周囲の水は
みるみるはけて行きました♪
イヌイット達のエスキモー時代から代々培ってきた
偉大なる自然の知恵
北極ならではの生きる力です⭐︎
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