最近、通り魔や放火、振り込め詐欺などの暗いニュースばかりで少々落ち込み気味だったのですが、「やっぱり人間って捨てたもんじゃないな。」という気持ちにさせてくれるニュースに出会いました。


ニュースはこちら(←クリックで表示されます。)


駅のホームから転落した女性を自分の身の危険もかえりみず、電車が来るギリギリのところで助けた勇敢な青年のニュースです。


「とっさに体が動いた。」というこの男性のコメントですが、まさにこれが人間の本来の性質を物語っているのだと思います。


この男性には別に有名になりたかったとか女性に感謝されたかったとか、お礼に何かもらいたかったなどという目的は一切なく、むしろ自分には全く利益がないばかりか命の危険さえあったにもかかわらず、「とっさに」そういう行動を取ってしまったのです。


もし誰かが川で溺れているのを発見したら、

もし誰かが崖から転落しそうになっているのを発見したら、

もし誰かが車にはねられそうになっているのを発見したら、

とっさに体が動かない人間はいないと思います。

そしてもし周りに自分しかその人を助けられる人がいないとしたら、自分の身に危険が及ぼうとも行動を起こしてしまうことでしょう。


自己犠牲の精神。


これは他の動物ではあまりみられない人間特有なものだそうです。


人は自分ひとりでは生きていけない動物です。だからこそ他人を自分と同じように大切に感じることができるのだと思います。


社会や家庭環境などの影響で「自分さえよければそれでいい」と考える人が増えているような気がしますが、それでもそういった人たちの根底に、この青年のような「自己犠牲の精神」が流れているとすれば、少しは未来に希望が持てそうな気がします。

先日、最近運動不足の妻のためにWii Fit Plus(ウィーフィットプラス)を買ってきました。


これは任天堂のゲーム機、Wii(ウィー)のソフトで、自宅で手軽に運動ができるという、最近流行の実用ソフトです。


このソフトには50cmほどの幅の体重計のような板が付属しており、それに乗って体重の管理やバランス運動などを行います。ほかにも人の動きを感知するコントローラーを利用してジョギング運動やゲーム感覚でできるダンスなどの全身運動なども可能になっており、楽しみながら手軽に運動できる面白いソフトなのです。普段から運動をしている人には少し物足りないかもしれませんが、運動不足の人には十分な運動量があるそうです。



ある日の日曜日の午後、早速、妻にWii Fit Plusをするように勧めてみました。ところがなぜかかたくなに拒否。

どうも、体重などが大画面テレビに表示されてしまうことを嫌がっている様子でした。


そんな中、うちの6歳と8歳の子供がとても興味を示し、乗り気でない母を差し置いて早速自分たちの身長体重を登録しはじめたのです。


このソフトでは目標とする体重などを入力する項目があるのですが、まだ8歳の長女は「わたしダイエットしたい」といって「目標 マイナス3kg」とか入力し始める始末。


私 「あらあら、育ち盛りだからそんなに痩せたら体壊すよ(笑)。むしろいっぱい食べて太らなきゃ。目標プラス3kgくらいはどう?」


娘 「え~!太りたくない。ダイエットしたいの。」


私 「あ・・、まあ確かに、目標がプラス、ってのも少しおかしいなあ。それじゃあ、せめて”目標 0kg” にしときなさい。」


・・・とかなんとか指導しながらやっと設定完了。



そんな娘と6歳になる長男はうれしそうに仲良くWii Fitをはじめました。


腹筋を使ったV字バランスやジョギングゲーム、カンフーを真似てキックやパンチをする運動、自転車を模した動きでコースの風船を割っていくゲームなど、いろいろ熱中して遊んでいました。


確かにこれだけの運動量なら、普段運動しない人にとっては結構ハードかも・・。


などと考えながら、私はしばらく隣でその様子を見ていたのですが、さすがに見ているだけでは飽きてきたので、別の部屋で横になってテレビを見ることにしました。


・・・・・・


どれくらい時間がたったでしょうか。気がつくとかれこれ2~3時間くらい居眠りをしてしまっていたようです。

窓から差し込む光がもう赤く染まってきています。


「あ、寝込んじゃった・・。」



のそのそと重い体を起こして子供たちのいたリビングへ行ってみます。



!!!


「きゃっきゃっきゃ!!」



なんと!


子供たちは歓声をあげながらまだWii Fitをやっているではありませんか!




私 「二人とも、まさかこれ、ずっと何時間もやってたの!?」


娘 「だってこれすごくおもしろいんだもん~」


息子 「うん、うん。」


・・・・


私 「・ ・ ・ す、・ ・ すごいね ・ ・ 。」



子供たちの無尽蔵に湧き上がる体力に感心するとともに、


ふと、「そんなに元気なら、Wii Fit いらないじゃん・・?」


という思いが、寝ぐせのままフラフラとリビングの入り口に立ちすくむ、疲れ果てた父の脳裏をよぎるのであった・・・。


下の図は以前お見せしました日本人の死因に関するグラフです。



しがない医師の独り言-日本人の死因2

これを見ると、死因で突出して多いのがガンなどの悪性新生物で、2位の心疾患の2倍近くの割合を占めていることがわかります。


ところが、実は2位の心疾患と3位の脳血管疾患はまったく別の病気というわけではなく、いずれも動脈硬化が原因となることが多いため、ひとまとめに「動脈硬化性疾患」といわれることも多くあります。


そこでこのグラフを少し変更してみますと、
しがない医師の独り言-日本人の死因3

というふうになり、実は動脈硬化性疾患はガンに匹敵するほど、日本人の死因として重要な位置づけになっているのです。


つまり健康で長生きをしようと思っている人にとっては、ガンの早期発見と同じくらい、場合によってはそれ以上に動脈硬化の予防が大切になってくる、ということになります。


 ところが、多くの方はガンの早期発見には注意を払っていらっしゃると思うのですが、動脈硬化の予防を意識して毎日の生活を送っていらっしゃる方はそれほど多くないのではないでしょうか?


 最近は動脈硬化との関連でメタボリックシンドロームという言葉がいろんなところで盛んに取り上げられており、肥満予防が動脈硬化の進行を抑えるということをご存知の方も多くいらっしゃると思います。


 とは言うものの、「そんなに簡単にやせられるなら苦労はしない。」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?


 特に最近は不況の影響で、働いていらっしゃる方も将来への不安からストレスが増え、また給与が減っているにもかかわらず人員削減のため、残された人の一人当たりの仕事量が増えているのが現状です。

 また家庭で高齢のご両親の介護などに当たっている方についても、公的介護サービスの不十分さなどから肉体的・精神的負担が増え、不規則な生活やストレスの増加などによりあらゆる場面で太りやすい条件がそろってしまっています。


 そんな中で、ただ「痩せろ、痩せろ」と言われてもそんなに簡単に生活のリズムを改善できるはずもなく、最近では肥満対策を個人だけの責任にするのではなく、地域や社会全体で担っていく重要性が近年増加してきているのです。



 実は、あまり知られていないかも知れませんが、人間ドックや健診施設はそういった対策の中でも重要な役割を担っており、すでに各施設でその取り組みがはじまっています。



 一般に人間ドックや健診施設というと、「病気の早期発見」というイメージが強いと思いますが、実は病気になる前の健康な時から、将来病気になりうる要因を見つけ出し、病気にならないようにその要因を事前に除去していく、という取り組みが行われているのです。


 具体的には、たとえば職場の就業環境の問題であれば、その職場の産業医の医師と連携して環境改善の働きかけを行ったり、介護の問題であれば公的サービスの紹介、入所・通所できる施設や往診してもらえる開業医の紹介などを行うことで介護者の負担を軽減させるなどの取り組みです。


 詳しくは後日書きますが、メタボリックシンドロームの怖いところは糖尿病や高血圧などの病気が発病し、病状がある程度進行してしまうと、もう健康な状態へ完全には戻れなくなってしまうということです。せいぜいある程度改善させるか、病気の進行を止めるくらいしかできません。その意味ではひょっとしたらガンよりも恐ろしい状態と言えるかもしれません。


 つまり、本来は病気になる前に病院を受診して病気の予防をすることが一番大切なのですが、ところが一般の病院は、(当然ではありますが、)症状がない「健康な状態」では受診することができません。


 そういったときに重要な役割を担うのが人間ドックや健診施設なのです。


 健康なときこそ健診を受け、生活環境や職場環境などについてもどんどん相談していただきたいと思います。


そのことで少しでも環境からのストレスを減らし、規則正しい生活リズムを取り戻すことで、メタボリックシンドロームの予防に生かしていただきたいと思っています。



「健康なときこそ受診を!」



この言葉の重要性は今後どんどん増していくものと思います。