ビックリマークお読みになる前にビックリマーク
この治療指針はあくまでもAAOSの最新の指針であり
私の個人的見解ではありません。


$Dr.Kayのきれいのレシピ
AAOS 米国整形外科学会による<変形性膝関節症治療指針>の改訂版
が先月発表されました。

あまりにも衝撃的な内容だったので・・・・
実際にサイトで確認しました。

今回の治療指針は日本整形外科学会の治療指針とは若干異なりますが、
膝の治療にあたっている医療関係者の皆様は是非ご参考になさってください。


治療指針では人工膝関節置換術などよりも侵襲の少ない治療で
多くの医学報告を総合的に分析して有効性のあるものを推奨、また
有効性が明らかでないものを推奨しない、としています。


要約は以下の通りです。(今回の変更点は※です)
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<強く推奨されるもの>
低負荷の有酸素運動
バランス運動などを取り入れた筋力トレーニング
(→単なる筋力トレーニングより効果がある)
NSAID (cox2 inhibitors)炎鎮痛剤

<推奨されるもの>
BMI25以上の場合は減量する

<限局して推奨>
HTO


<強く推奨されないもの>
鍼治療
グルコサミン・コンドロイチン
※ヒアルロン酸注射
半月板損傷・遊離体などのない場合の関節鏡視下洗浄

<あまり推奨されないもの>
外側ウェッジの足底板
<あまり推奨されないもの・有効性が明らかでないもの>
※ステロイド注射
※PRP注射
膝穿刺
電気治療などの物理療法
カイロプラクティックなどの手技療法
外反膝装具
※アセトアミノフェン・オピオイド・パッチなどの痛み止め
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詳しくはAAOS のサイトでご確認ください


★肥満大国米国では変形性膝関節症の患者数は3300万人で
日本の推定患者数2500万人を遥かに超えます。
しかし、人種・体型や体格が異なり、若干疾病の質が異なる可能性があります。