2020年6月16日更新

 

ASDの長男を持つ父親で、東京品川の高輪台で発達障害のお子さんとそのご家族のためのアイデス・クリニックと、児童発達支援・放課後デイサービス「キッズプレイスたかなわだい」を運営している医師でもあります。

 

現在自分が行なっている発達障害の児童へ統合的発達サポートシステムの紹介や、日常のことや、発達障害のお子さんを持つ親御さんたちに有益な情報の提供を行なっていく予定です。どうぞよろしくお願いします。

 

#発達障害への統合的発達サポートシステムその22:発達障害の検査②:発達検査

 

心理発達検査には様々な種類があります。

今回は、よく行われている発達検査をご紹介します。

 

発達検査は、知的能力以外にも身体運動能力や社会性の発達なども含めて、現時点での発達の度合いを調べることができます。検査によっては、心理士などがお子さんの様子を直接観察したり、心理士が親御さんから聞き取り調査などからデータを取集して行います。ですから、言葉がまだ出ないお子さんにも検査が可能です。どの検査を行うのかは、お子さんの状態や検査を行う施設の方針によって違います。

 

発達検査の種類

検査名

目的・特徴

対象年齢

所要時間

実施方法

連城寺式・乳幼児分析的発達検査

発達を運動・社会性・言語の3領域、移動運動・手の運動・基本的習慣、対人関係・発語・言語理解の6機能について評価

0ヶ月―

4歳8ヶ月

約15分

直接観察、および、養育者からの聞き取り

KIDS乳幼児発達スケール

日常生活の行動を、運動、操作、理解言語、表出言語・概念・対子供社会性・対成人社会性・しつけ・食事の9領域から理解、発達年齢(DA)や発達指数(DQ)も算出。

1ヶ月―

6歳11ヶ月

10分-15分

養育者からの聞き取り、または、養育者らが観察記入

津守式乳幼児精神発達診断

日常生活の行動を運動・探索・生活習慣・言語の7領域から理解。発達指数は求めずプロフィールとして示す。

0-7歳

約20分

養育者からの聞き取り

新版K式発達検査2001

精神発達の様々な側面に渡り、全般的な進みや遅れ、バランスの崩れなどを捉える。姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の3領域について評価。

0-成人

約30分

直接観察

赤星恵子, 東京小児療育病院における 発達障害の理解、治療・支援 , 東京小児療育病院 (2015/6/10)

より引用。

 

それではまた次回。

参考文献

赤星恵子, 東京小児療育病院における 発達障害の理解、治療・支援 , 東京小児療育病院 (2015/6/10)

 

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クリニックが取材された本が出版されました。

発達障害に対して栄養療法などの治療を行なっている7人の医師のインタビューと、それに対して国立精神・神経医療研究センター病院の功刀浩先生がコメントされています。この手の本では、客観的視野に立った今までになかった本だと思います。

 

「発達障害 食事・栄養・キレーション療法をご存じですか?」

https://www.amazon.co.jp/発達障害-食事・栄養・キレーション療法をご存じですか-樋田-毅/dp/490497929X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=発達障害+キレーション&qid=1586493248&sr=8-1

 

生化学的検査:尿中有機酸検査、尿中ペプチド検査、毛髪ミネラル検査、血液検査、その他

生化学的治療:食事療法、栄養療法、腸内環境整備、キレーション療法等

 

免責事項

当ブログにおいては、可能な限り正確な情報を掲載するように努めています。

しかし、新たな医療上の発見や診断分類の策定などによって、情報が古くなることもあります。そのため必ずしも正確性を保証するものではありません。

また、患者さん個人により状況は千差万別であり、安全性を保証するものではありません。

注意事項

発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、当院で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、環境調整やSST、PT等も含めた生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。

自己流での治療や、インターネットサイトなどの医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、有害事象が発生する危険性もありますので注意が必要です。また、お子さんのことなどで疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

治療研究や外来対応が多忙を極め、現在個別でのメッセンジャー等での質問対応は行っておりませんのでご了承ください。ただ今後、みなさまに有益な情報をHP等でお伝えしていく予定です。メルマガも平成31年3月から開始しておりこちらにも、情報提供を行っておりますのでどうぞよろしくお願いします。

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