2020年4月27日更新

 

ASDの長男を持つ父親で、東京品川の高輪台で発達障害のお子さんとそのご家族のためのアイデス・クリニックと、児童発達支援・放課後デイサービス「キッズプレイスたかなわだい」を運営している医師でもあります。

 

現在自分が行なっている発達障害の児童へ統合的発達サポートシステムの紹介や、日常のことや、発達障害のお子さんを持つ親御さんたちに有益な情報の提供を行なっていく予定です。どうぞよろしくお願いします。

 

#発達障害への統合的発達サポートシステム(IDSS: Integrative Developmental Support System)その3:発達障害の分類

 

発達障害はまだ新しい疾患概念なので、様々な分類があります。医学的には、DSM-5(米国精神医学会による分類)の神経発達障害の項目の分類を使用するのが主流ですが、保険病名や行的的な分類ではICD-10による分類が未だ使われていることが多いです。このため分類の定義に混乱が生じています。例えば今では、医学的にはアスペルガー症候群という分類は使われなくなっていますが、未だに行政の書類などにはこの用語が使われていたりすることがあります。このブログでは、⽶国精神病学会が作成したDSM−5の神経発達症群をベースに東京⼩児療育病院で使⽤している分類を紹介しています。DSM-5分類にはこれ以外の分類も書いてありますが、知的障害(ID)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD),学習障害(LD)の4つを覚えておけば問題ないと思います。これらの分類は、単独ではなく知的障害とASDが合併したりすることもあります。

DSM-5分類

Ⅰ.Neurodevelopmental Disorders 

神経発達症群/神経発達障害群

Intellectual Disabilities : 知的能力障害群

Intellectual Disability 知的能力障害

Global Developmental Delay 全般的発達遅延

Unspecified Intellectual Disability 特定不能の知的能力障害

 

Communication Disorders:コミュニケーション障害群

Language Disorder 言語障害

Speech Sound Disorder 語音障害

Childhood‒Onset Fluency Disorder(Stuttering)小児期発症流暢障害(吃音)

Social(Pragmatic)Communication Disorder社会的コミュニケーション障害

Unspecified Communication Disorder 特定不能のコミュニケーション障害

 

Autism Spectrum Disorder 自閉スペクトラム症

 

Attention—Deficit/Hyperactivity Disorder 注意欠如・多動性障害

 

Specific Learning Disorder 限局性学習障害

 

Motor Disorders 運動障害群

Developmental Coordination Disorder 発達性協調運動障害

Stereotypic Movement Disorder 常同運動障害

 

Tic Disorders チック障害群

Tourette’s Disorder トゥレット症

Persistent(Chronic)Motor or Vocal Tic Disorder 

持続性(慢性)運動または音声チック障害

Provisional Tic Disorder 暫定的チック症

Other Specified Tic Disorder 他の特定されるチック症

Unspecified Tic Disorder 特定不能のチック症

 

Other Specified Neurodevelopmental Disorder他の特定される神経発達障害

Unspecified Neurodevelopmental Disorder 特定不能の神経発達障害

 

      

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クリニックが取材された本が出版されました。

発達障害に対して栄養療法などの治療を行なっている7人の医師のインタビューと、それに対して国立精神・神経医療研究センター病院の功刀浩先生がコメントされています。この手の本では、客観的視野に立った今までになかった本だと思います。

ご興味ある方は、一読することをお勧めします。

 

「発達障害 食事・栄養・キレーション療法をご存じですか?」

https://www.amazon.co.jp/発達障害-食事・栄養・キレーション療法をご存じですか-樋田-毅/dp/490497929X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=発達障害+キレーション&qid=1586493248&sr=8-1

 

生化学的検査:尿中有機酸検査、尿中ペプチド検査、毛髪ミネラル検査、血液検査、その他

生化学的治療:食事療法、栄養療法、腸内環境整備、キレーション療法等

 

免責事項

当ブログにおいては、可能な限り正確な情報を掲載するように努めています。

しかし、新たな医療上の発見や診断分類の策定などによって、情報が古くなることもあります。そのため必ずしも正確性を保証するものではありません。

また、患者さん個人により状況は千差万別であり、安全性を保証するものではありません。

注意事項

発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、当院で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、環境調整やSST、PT等も含めた生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。

自己流での治療や、インターネットサイトなどの医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、有害事象が発生する危険性もありますので注意が必要です。また、お子さんのことなどで疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

治療研究や外来対応が多忙を極め、現在個別でのメッセンジャー等での質問対応は行っておりませんのでご了承ください。ただ今後、みなさまに有益な情報をHP等でお伝えしていく予定です。メルマガも平成31年3月から開始しておりこちらにも、情報提供を行っておりますのでどうぞよろしくお願いします。

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