当院ではクマ取りは脂肪注入をしない方針で行っています。
理由を列挙すると
①値段が非常に高額になる(当院に持ってこられた見積もりを拝見すると車が買えそうな値段80～180万円の範囲であることが多い)当院はモニターで10～20万円の範囲です。
②ダウンタイムが1カ月と長くなる
③18ゲージというボールペンの芯ほどの太さの針を顔面に刺して入れるので腫れや内出血が多くなる
④浅い層にボコボコに入れられると溶かす注射がないのでずっとぼこぼこになる。修正依頼の方がよくいらっしゃいますがヒアルロン酸のように溶かす注射がない以上難しいです。
⑤脂肪を採取する部位に傷が残る
⑥小じわを改善する効果はあまりない。
googleの画像検索で目元の小じわに単独脂肪を入れている例、また小じわが治っている症例はほとんど出ません。それだけやられていないということです。通常はハイフや成長因子を使い、高度のシワには下眼瞼除皺術(切開)を行うのが一般的。脱脂＋脂肪注入は小じわへの脂肪注入の効果証明にはならないと。
⑦そもそも窪むほど取らなければよい。脂肪を10取って3戻す操作は簡単ですが慎重に適度に7取れる技術があれば不要。
⑧それでも注入信仰がある方、脱脂をして1カ月待ってから注入を検討するとよいです。
理由は
①オペ直後は麻酔で膨らんでいたり腫れていたりで、注入物をどこにどれだけ入れたらいいかわかりにくい。
②脱脂後1カ月経つと自分の組織が出てくるのでかなり馴染んでしまう。
