バキュームアドバンサーを 新品流用品(日産用?)に交換する

 

日産用は吸い口のパイプ (外径5mm 内径3mm)が 180°反対側についている...

 

ポン付けは できない いや  できるかも 

 

まあ バキュームホースをつぎ足せば 絶対付く 絶対

 

 

 

 

 

いすゞ純正バキュームホース 緑本の部品番号を頼むと 代替番号品が来る

 

外径8mm

 

内径4mm

 

これは 同じ番号0-04730300-0だが...

 

中身は 外径7mm 。。。。。。orz

 

内径3mm 内外1mmづつ小さい 謎

 

これは 8-94209586-1

 

外径7mm

 

内径3mm さっきのと同じ 

 

 

 

 

要は バキュームホースの径・肉厚は 太いか 細いか この2種類しかない

 

現車の バキュームアドバンサー ホース径を測る

 

8mm 太い方だ

 

日産用? 流用新品に ホースを差してみる OKだが

 

結構 パンパンだ パイプ外径5mmに 内径4mmのホースをさすんで

 

せめて パイプ外径を4.5mmにするか 内径4。5mmのホースを供給してほしい

 

 

スプリングクリップで覆う  OK クリップの色は黒

 

純正では スプリングクリップの設定が無い 

 

クリップを付けないと あっと言う間に ホース端が裂けてくる 

 

経年変化で ボロボロになる 酷いもんだ

 

現車 ホースを抜く

 

経年劣化で ホース端が裂けていた

 

クリップで抑え込んでいても これだ

 

 

 

 

そもそも 外径5mmのパイプに 内径4mmのホースを差し込む設計は

 

設計ミス 内径4.5mmのホースにすべきだろ

 

 

 

劣化した先端を切る

 

切断

 

ホースの取り回しを変える 流用品は45°パイプがずれているので

 

ホースを上回しに変える 

 

いいじゃん バキュームホース継ぎ足し不要

 

純正の取り回しは ホース下回し

 

タイミングライトをセット

 

黒-    赤+

 

アイドルタイミングを計ってみる 上死点「後」2°くらいか 

 

随分遅らせていた

 

アイドル回転1100回転 目いっぱい アイドルスクリューを緩めていたんで

 

これから 基準値900回転・10° に戻す

 

 

調整 デスビボディーを左に回して進角させ アイドルスクリューも締め込む

 

タイミングを微調整し 目標10°に合わせた

 

アイドルスクリューも微調整 目標回転数900回転に合わせた これが基準値

 

デスビごと 交換する

 

上死点を合わせる

 

10° になるまで クランクを回す

 

ちなみに クーラーのホースと コンプレッサーのブラケットが邪魔して 

 

クランクプーリのタイミングマークが まったく見えない

 

設計ミスだよなあ てか 全く考えていない

 

Dr.Eng.117は マークの前後に 紅白のペイントマーカーを塗っている

 

両者の黒い線が マーク

 

さらに厚さ1mmくらいの両面テープを 4枚重ね貼りして

 

それにも 紅白のペイントマーカーを塗っている

 

ローターの位置が 排気上死点前 10°だった 

 

ステータとリラクタの爪が合っている ... うーん なんかおかしい

 

イグナイターのコネクタを抜く ブーツのゴムが劣化している

 

熱でボロボロだ たしか ストックのハーネスに これもあったと思う

 

まあ 44年前のブーツだから 良く持っている といえば 良く持ったものだ

 

 

 

デスビを抜く

 

左オリジナル 5-81300-051-1 右ストック 5-81300-051-1 緑本どおりの番号

 

この互換品は 5-81300-051-0 なんで 番号が若い?

 

ストックのバキュームアドバンサー は流用新品 たぶん 日産用

 

 

 

 

刻印がある 

 

ストックのバキュームアドバンサーは 黄色クロメートめっきが 光輝いている

 

流用新品バキュームアドバンサーは パイプの向きが45°ずれている

 

日産用は180°ずれている

 

外形は同じ なので ストロークは同じ バネレートは?

 

 

 

左のオリジナルバキュームアドバンサー 膜は特に破れてる訳ではないが

 

膜を張り替えてから20年位たっているだろう

 

オリジナル D4K8-22 912

 

 

 

ストック D4K8-22 0401

 

Dr.Eng.117の個体より 後のものだろう

 

ストックを入れて エンジンを掛ける

 

エンジンが掛かるか ドキドキだ

 

もし 掛からなければ 

 

元にもどすしかない まあ 元にもどせばいいだけの話だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっけなく セル一発で かかった

 

11°くらいか 遠心ガバナの各部が摩耗 バネがへたって 進んだか

 

まあ 1°の違いは 誤差範囲

 

回転数は900 同じ

 

 

 

 

 

 

 

ところが 調整代が 進み側しかなかったので...

 

デスビのギヤを1歯ずらしてみる

 

 

 

上死点に合わせる

 

ステータとリラクタの爪が ずれている...

 

本来 爪は合っていないといけない

 

なぜなら 遠心進角特性は 900回転5°

縦軸はデスビ軸の進角だから クランク軸進角は10°

 

静止時に 両者0°になっていて 

 

900回転で デスビ軸5° クランク軸10° という理屈だが

 

 

 

 

 

 

 

本来 爪が合っているはずだが 

 

まあ 誤差範囲か

 

この爪 プレーカーPLのプラリテーナーが千切れて ボールが飛び出て 削れてしまっているのが多い

 

見れば 削れた面が 光っているから 故障車かどうか わかる

 

 

 

Dr.Eng.117の個体なんが リラクタの爪が折れてしまった

 

それでも 乗って帰れたけど

 

その時は ブレーカーPL新品ASSYをストックしていたけど

 

リラクタは ディーラーがアメリカのいすゞから取り寄せて 新品に交換された

 

 

 

デスビを抜いて 1歯ずらした 

 

これで 遅らせ側に調整代ができた OK 

 

爪を合わせる

 

エンジンを掛けて 10°に合わせる ピンぼけで よくわからないが

 

タイミングライトで 10°はでたと思う

 

 

アイドルスクリューの調整も 交互に行い 900回転に合わせる

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから 交換した流用バキュームアドバンサーの有無 の影響を調べてみる

 

ホースを抜くと バキュームを殺せる

 

10° 

 

アイドリングでは バキュームアドバンサーの有無の影響は ない

 

この理由は 負圧の取り出し口の位置が バタ弁よりもピストン側ではなく

 

エアクリーナ側にあるため

 

アイドルでバタ弁が閉じていると 圧力は大気圧なのだ

 

この絵の バタ弁と負圧取り出し口の関係

 

バタ弁が閉じている時 負圧取り出し口は エアクリーナ側にある

 

バタ弁は右回転する

 

アイドルから スロットルを開いて バタ弁が エアクリーナー側から

 

負圧取り出し口を越えて ピストン側に入ると

 

はじめて インマニ負圧が入るようになる

 

それまでは 大気圧

 

 

インマニ負圧を吸い出して 初めてバキュームアドバンサーは機能する

 

 

リベットがあった これで栓をする

 

2000回転になるまで スロットルの扇レバーを 針金で引いて 端を引っかけ 固定する

 

25° 本来20°になるはず ガバナのスロット・ピン・ピン穴が摩耗して 進角量が増えたか 

 

遠心ガバナ軸進角では 実測値12.5° (倍半分なので)

 

これは 本来10°±1°  つまり 9°~11° のはず

 

できるだけ エンジン回転数を一定に保って運転しろ といわれているが

 

遠心ガバナ進角メカの 摩耗を遅らせる意味がある

 

殺していたバキューム ホースを元に戻す

 

と どうなるか?

 

40° 随分進んだ 

 

この 25°→40°の差15° がバキュームアドバンサーによる進角 

 

純正ブレーカーPLの回転角増分は 7.5°(倍半分なので) 

 

流用バキュームアドバンサーは 純正基準値 最大値8°±0.75°の範囲内 OK

 

 

インマニ負圧が300mmHg になれば プレーカープレート回転角増分が8°±0.75°になり 

 

クランク軸角で 25+16±1.5°=41°±1.5° になる

 

41±1.5°に 実測値40°は入っているから この流用バキュームアドバンサーは OK

 

回転数は2500回転 2000回転→2500回転で ガバナ進角は —0・5° 

 

クランク軸進角は —1° まあ 誤差範囲とすれば

 

バキューム無し→有りで 500回転も上がった

 

やはり バキューム有の方が パワーも燃費もいいことがわかる

 

バキュームが壊れて作動しないと これが出ない

 

ついでに 負圧取り出し用のホースを追加した

 

 

 

バキューム計を 鎌倉に持ってきていなかったので 負圧を測定できない

 

バキューム進角単体では 最大で8° ±0.75° が基準値

 

縦軸の 「進角角度」は クランク角軸でななく デスビ軸角

 

なんで 倍半分 クランク軸角は 最大で16° ±1.5° が基準値

 

 

この ジオメトリーは

 

こんな感じ

 

バキュームアドバンサー軸が 3mm移動すると 

 

ブレーカーPLは 7° 回転 クランク軸の点火時期は 7°✖2=14°進む

 

本来 ブレーカーPLは 8° 回転 クランク軸の点火時期は 8°✖2=16°進む

 

から やはり バキュームアドバンサー軸のストローク量が不足している

 

ガバナ進角では 900回転で5° ±2° 

つまり アイドルを900回転・10°に合わせた時 

そのクランク角点火時期10° ガバナ軸進角の5°分(5°✖2=10°)そのもの

 

1900回転で最大 最大値10°±1°

バキュームを殺して 2000回転までスロットルを開けると

10°✖2=20°(クランク軸角) になっているはず 

 

さっきの実測値25°は 進みすぎ? ガバナ進角のPL・ピンが摩耗した?

 

殺していたバキューム を元に戻すと 

 

インマニ負圧が300mmHg以上なら 20°±1°+16°±1.5°=36°±2.5° になるはず

 

さっきの実測値40°はやや進みすぎ?

 

 

 

こんどもう一度 測ってみよう

 

バキュームを殺して 1900回転まで スロットルを開けると 20°±1°になるか?

 

そのスロットルを開けたまま バキュームを戻すと 36°±2.5°になるか? でしょ

 

それには まず バキューム計を 鎌倉に持ってこなければ