新型インフルエンザ等対策政府行動計画』を拝受いたしました。

 

 

約10年ぶりとなる改訂ですが、私が注目する改訂ポイントは、ただ情報の提供や共有をするのではなく、双方向のリスクコミュニケーションをとることの重要性が強調されている点です (p85-94)。

 

健康危機管理の文脈におけるリスクコミュニケーションは、オペレーション的なコミュニケーションと、パブリック(一般市民)へのコミュニケーションから成りますが、その両方を実施するために必要となる体制や対応についても、健康危機管理の流れ(各段階)に応じる形で書かれており、国際機関(WHOやCDC)の理論や概念との整合性もとられています。

 

また章名が、「第4章 情報提供・共有、リスクコミュニケーション」というように、リスクコミュニケーションが明記されたのも、嬉しかったです!

 

国・都道府県・市町村・保健所等の行政機関、保健医療専門職団体、企業、医療機関等に、これまで様々な講演やアドバイスをさせていただいてきましたが、リスクコミュニケーションについては、以下のサイトでまとめております。

 

 

 

公衆衛生の緊急事態下で人々の命と健康を守り、信頼を構築するために不可欠なリスクコミュニケーションについて、講演やコラボ事業等、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください ▼

蝦名玲子(保健学博士)へのお問い合わせ

 

 

▼前述したWHOの理論を主に解説した著書

公衆衛生の緊急事態にまちの医療者が知っておきたいリスクコミュニケーション

 

▼米国CDCの理論を解説した著著

クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション(CERC)—危機下において人々の命と健康を守るための原則と戦略

 

 

▼蝦名玲子のオフィシャルサイト

Dr. Ryoko Ebina

 

▼著書と監修DVDの一覧

蝦名玲子の著書と監修DVD | Dr. Ryoko Ebina