先日、安倍晋三元総理暗殺事件に衝撃を受けていたところ、日本公衆衛生学会シンポジウムで一緒に登壇した、元外務省診療所長・現保健所長の仲本光一先生から、メッセージが入りました。

 

「ニュースで流れた映像を見て驚いたのは、SPの対応の問題点以外に、一発目の銃声の後に、一般の方が誰一人、”伏せる”、という基本対処行動をとっていなかったことです」と。

 

確かに。

 

そこで、外務省時代に仲本先生が作成された資料のうち、爆発音・銃撃音が聞こえたときの「日本外務省(領事局)推奨の対策」を共有します。

  1. 直ちに伏せる。頭部を保護する。叫ばない。
  2. 頑丈な物の陰に隠れる。
  3. できるだけ速やかに、低い姿勢で現場を離れる。
  4. 2回目の爆発やガラスの飛散等に注意し、現場には決して戻らない・近づかない。

 

銃声が聞こえたら、伏せる、隠れる、逃げる。

 

日本外務省が推奨している、この3つの基本対処行動を徹底したいものです。

 

下記から仲本先生の資料のフルバージョンがダウンロード可能です。https://drive.google.com/file/d/10smjeJEacXgHivtWcwOpMH_nHD_s8p1n/view?usp=sharing

 

また私も2019年に、テロ発生時、「助かる可能性を高める6つの行動」についてのBBCの記事の概要をまとめたので、こちらも合わせてご一読ください。

 

銃や爆弾がネットなどの情報を元に、手製でつくれてしまえる今、日本でもこうしたテロ発生時の対処行動の教育が重要です。

 

銃声が聞こえたら、伏せる、隠れる、逃げる。

 

この3つの基本対処行動を覚えてください。

そして覚えたら、家族や友人など、広くまわりに伝えてくださいね。

 

またこうしたテロが発生した時に、行政がおこなうべきリスクコミュニケーションは、以下の著書『クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション』をご一読ください。

 

 

 

安倍晋三元総理のご冥福を心よりお祈り申し上げます。