なぜか今年に入ってから、職場のハラスメントによるストレスの対処方法についての相談を、よく受けています。
ということで、新たなテーマ「ハラスメントによるストレスの対処方法」を設けて、シリーズでご回答していきたいと思います。
職場のハラスメントといえば本来、人事・労務管理問題、つまり、職場の責任で職場が防止すべき問題なのですが、それがうまく機能しておらず、被害者が
「そうしたハラスメントによるストレスに、自分の身を守るために、うまく対処しなくてはいけない」
と心が追い込まれていることが多いようです。
ストレスへの対処という視点からは、できることは限られていますが、それでも、これだけは覚えておきたいポイントというのは、いくつかありますので、お伝えしますね。
今日は、「ハラスメントにあったときに、誰に相談したらいいのか?」についてです。
相談相手を間違えると、状況が悪化し、さらに大きなストレスを抱えることになりかねません。
どうやって、適切な相談相手を見極めれば、良いのでしょうか?
実は、それは、目標によります。
ハラスメントした相手を訴え、公に謝罪させたいのか、
できるだけ穏便に話を進め、相手にハラスメント行動をやめさせたり、違う部署に異動したりしたいのか、
戦う気力はまったくなく、とにかく傷ついた心を癒したいのか。
まず目標を決める。
それから、その目標を達成するために、誰に相談したらいいのか、という視点で考える。
心の状態も、想いも、状況も、一様ではありません。
目標によって、「ベストな相談相手」も変わります。
相談して、余計に傷つくことにならないために、覚えておいてくださいね。
私の著書「生き抜く力の育て方:逆境を成長につなげるために 」のp199~200には、自分を助けてくれる存在に気づくワークシートが掲載されているので、ぜひやってみてください。
こちらの著書、 「ストレス対処力の専門家が教える "折れない心"をつくる3つの方法 」も、わかりやすくてオススメです!