昨夜、届いた、杉山克己先生の訃報。

 

杉山先生は、東京大学大学院健康社会学研究室の先輩です。

お亡くなりになられたのは、12月25日らしいのですが…… 信じられない思いもありながらも、涙がとまりません。

 

東京大学での研究室時代の思い出もありますが、比較的最近の(ブログを始めてからの)、ここ8年程の杉山先生との思い出を振り返ると、2011年2月、青森県立保健大学での、「保健概論」の集中講義後、当時の担当教授の山本春江先生と、杉山先生が、ステキな郷土料理のお店に連れて行ってくださった写真が見つかりました。

 

 

このブログを始める前から、青森県立保健大学での講義のたびに、遊んでいただいて…… お酒を飲まれない杉山先生は、大抵、ドライバーを引き受けてくださり、ニコニコしながら雪かきもしてくださったので、私たちは安心して楽しめたのでした。

 

 

2017年7月も、白黒写真に加工しなければならないほど、赤ら顔になって酔っぱらえたのも、杉山先生がドライバーをしてくださったおかげです。

 

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2017年12月も、講義前に、講師控室に杉山先生が話にきてくださり、お久しぶりに、2人でゆっくりお話したのでした。

 

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このときに、

エビーナさんは、まだ自分で世界を変えたいの? まだって言い方が変になってしまったけど… 自分はそろそろ学生に託そうと思って教員をしているのだけど」

と言われたことが、今でも心に残っています。

 

というのも、この言葉で改めて、

「私は、人に託すのではなく、私がムーブメントを起こしたいのだ」

ということに気づいたから。

 

だから、博士なのに、フルタイムの大学教員ではなく、自分の会社をつくり、自治体・企業・大学(官・民・学)を横歩きする、いまの働き方をしているのだ、と。

 

でも、今思うと、杉山先生は何かを感じられていたのかもしれませんね。

 

だから、「託す」ことを、急に話されたのかもしれません。

 

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あぁ、この講義の後も、懇親会を設けてくださったなぁ……

 

この思い出以前も、東京大学でクロアチア紛争生存者研究の講演をした際に旧ユーゴ紛争を描いたマンガをくださったり、国際保健を専門とし海外で暮らし現地の人と結婚された研究者が「エビーナさんに合いそうだから」と紹介してくださったり、自由な心を持たれた、とても温かい先生でした。

 

青森に行っても、日本公衆衛生学会に行っても、もう杉山先生と、お会いできないのかと思うと、悲しくて、淋しくて、たまりません……。

 

杉山先生のお別れの会が、1月4日に開催されます。

もしかすると、杉山先生にお世話になった関係者でもご存知ない方がいらっしゃるかと思い、お知らせいたします。
 
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ご冥福を心よりお祈り申し上げます。