この9月に開催される第65回日本栄養改善学会総会の日韓シンポジウム “Nutritional actions based on Setting Approaches for Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標,SDGs)” にて、
「Health communication: A key strategy for effective health education and sustainable health promotion」
(ヘルスコミュニケーション:効果的な健康教育と持続可能なヘルスプロモーションに向けた戦略)
というタイトルの講演をさせていただくことになりました。
その英文抄録を、先ほど、無事、提出し、ホッ。
そこで、このシンポジウムのメインテーマである、「持続可能な開発目標(SDGs)」について簡単に解説しますね。
日本語では、「持続可能な開発目標」と訳されています。
国連では、2000年から2015年まで、
①極度の貧困と飢餓の撲滅
②普遍的初等教育の達成
③ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
④幼児死亡率の削減
⑤妊産婦の健康の改善
⑥HIV /エイズ、マラリア、その他疾病の蔓延防止
⑦環境の持続可能性の確保
⑧開発のためのグローバル・パートナーシップの推進
という8 つの目標から成る「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)」をかかげ、これらの目標を達成するための取り組みが、世界各地で展開され、一定の成果が確認されました。
そこで、2015年9月、国連総会で、2030年までのアジェンダとして、この「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されたのです。
「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標は17へとさらに増え、より多岐にわたる領域をカバーしています。
(詳細は、こちら → https://www.niph.go.jp/journal/data/66-4/201766040001.pdf)
では、「持続可能な開発目標(SDGs)」を達成するために、専門家として、どのような取り組み、及び、評価をしたらいいのか?
このシンポジウムでは、栄養面での、日本と韓国の国レベル、そして現場レベルの取り組みと評価体制をそれぞれ比較しながら、この質問の答えを探求していきます。
座長は、東京大学国際地域保健学研究室の神馬征峰先生、
わが国の状況を解説されるシンポジストは、国立保健医療科学院の石川みどり先生、
そして、私が現場での具体的な取り組み戦略を解説。
韓国のシンポジストは、Dr. Ji-Yun Hwangと、Dr. Haeng-Shin Lee。
このメンバーで面白くならないはずがない!
私的には、神馬先生が座長だなんて、楽しみ&光栄過ぎます!!
日時:2018年9月4日(火) 15:30~16:50
場所:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター(詳細はこちら → 第65回日本栄養改善学会総会)
ぜひお越しください!
■私の講演内容は、著書「ヘルスコミュニケーション:人々を健康にするための戦略」に基づいています! 地味に(笑)、大学院の教材としても多く使われていますので、よろしければどうぞ。