昨日は、入職してから初めての週末の当番でした。
電話にかかってくる件数はその日によってマチマチということだったので、どんな感じか不安でしたが、実際は
大変
でした。
AM6時から担当が変更になるのですが
9時台に一気に3件。
1件目は目覚まし代わりのシャワーを浴びていたので、ふと気づくと着信が3度入っていました。
慌てて折り返すと、電話対応のみで終了しました。
電話を済ませるとすぐに2件目。
どうやら往診した方がよさそうです。往診を決めると、すぐに三件目。こちらは訪問看護師からの連絡だったので、ご家族から連絡してもらえるように頼みました。
ご家族から連絡をいただき、こちらも電話対応のみで終了。
朝食をかきこみ急いで往診へ。いつもはドライバーさんがいて、看護師さんもついてくれるので、目をつぶってても患者さんのご自宅に到着できますが、休日はそうは行きません。
公共交通機関を利用するのか、タクシーを利用するのか
タクシーを利用するのであれば、どこから、どうやって、どのタクシー会社を利用するのかをすべて自分で選択しなければなりません。
移動中は運良く電話がかかってきませんでした。
無事、一軒目の往診宅へ。往診中に別件の連絡が。
患者さんのご家族からなので、状況判断が困難なことも少なくありません。
かなり動揺されていて、すぐに来てほしいと言われたりもします。
ただ、在宅診療の難点は、どんなに急いでもすぐには到着できないところ。
特に、すでに別の患者さんを往診していたり、そのために移動中の場合には。
電話内容で急いで対応が必要と思われたら、その場合はその時点でご家族に救急車を呼んでもらうように指示するしかありません。
続いて別件の電話が。もうちょっとしたパニックです。
とりあえず時間がかかる旨を説明し、ご了承いただきました。
パニックになり、思考停止に陥りそうでしたが、そうなったところで事態は何も変わりません。何も手につかなければ、トータルは『0』です。他人からの評価を考えると『マイナス』といえるかもしれません。
はやる気持ちを抑え、『無理なものは無理』と割り切り、目の前のことを一つずつこなしていくしかありません。他人からのトータル評価は仮に『マイナス』だったとしても、成果は『0』よりは大きなはずです。
昨日は最終的に往診3件を含む、問い合わせ合計6件でした。
往診件数はそれなりですが、6件という数字だけを見るとそれほど多い数字ではありません。
私のキャパシティの底がしれます。
同じ電話の内容でも、病院内のおちついた環境で椅子に座ってパソコンを前に受けるのと、移動中にモバイル片手に受けるのとでは大違いです。
これが10件にもなると、精神的余裕がなくなり、電話の受け答えにも影響が出そうです。
よく『人は土壇場で本性が出る』といった主旨の言葉を耳にします。
完全に自我を喪失するぐらいのショックの場合はともかく、少しでも自我が残っているのであればまずは落ち着こうとするのが大切だと考えます。
明らかに全部に着手するのが困難な状況で、複数のタスクをこなさなければならない場合、優先順位を決めて、上位から一つでも多くつぶしていくしかありません。
裏を返すと『土壇場は最も評価をあげられるまたとないチャンスの場』といっても過言ではないでしょう。
朝はAM6時で当番が交代となるのですが、AM5:35に別件のお問い合わせがありました。
入職以来、忙しい日々が続いています。昨日が忙しかったのも、私の『日頃の行いが悪いからか』と思ってしまいましたが、昨日は前々から天候が悪いと聞いていたのに、一度も雨にふられることなく過ごすことができました。
とりあえず『日々忙しいのは私の日頃の行いが悪いからではなく、成長のためのまたとないチャンス』と考え、明日以降も仕事を頑張っていこうと思います。
それにしても、私も随分変わりました。
元々人見知りだった私が、はじめましてのご家庭に伺い、何十分、長いときには何時間もお話をするわけです。
20代のときに、高卒で営業職を経験したことがあります。このときは、場合によっては求められてもいない商品に興味をもってもらうべく営業をかけなければなりませんでした。
今はむしろ患者さんの希望により(医師としての立場から必要と判断される場合には患者さんの希望よりも優先されることもあります)往診することになります。
アウェーに近い環境の当時からすれば、限りなくホームに近い環境といえます。
人見知りで社会知らずだった私にとって、当時の毎日は苦痛の連続でしたが、今になって非常に大きな経験となっているのは間違いありません。
『どんな状況であっても、腐らず頑張っていれば、その経験はどこかで役に立つ時が必ずくる』とこの歳になってつくづく思います。
パニックになって思考停止すれば成果は0もしくはマイナスになるのと同様、苦境で腐ったところで他人はもちろん自分にも何のプラスにもなりません。
辛い経験を乗り越えていれば、『あの時に比べれば遥かにマシ』とも思えます。
とはいえ、年齢を重ねると、昔ほどの無理をできないのもまた事実です...