今日は抗酸化対策のお話です。

いよいよ、具体的に何をしたらよいかをお話しできます

 

1つ目は、活性酸素・フリーラジカルの発生源から逃れる。

これは、喫煙、紫外線、過度の運動、劣悪な生活環境、ストレスなどを「避ける」、ことです。

一番大事なんですよ。

まずは単純に避けること、自分を守ること、ここから始めましょう。

サプリメントを摂ることをまず考えていませんか?

それよりも何倍も確実ですし、何倍も大切です!

ここを強調したいですね。

良いものを体に入れても、体そのものが悪影響を受けていれば、良い効果が発揮できないままです。

 

毎日の生活から心がけられることはたくさんあります。

禁煙は基本です。

タバコを吸う人の隣にいるのも良くないですね。

先日、居酒屋さんで隣の20代男性が、「タバコ良いですか?」と聞いてくださったので、

私自身はふいをつかれて、一瞬口ごもってしまったんですが、

一緒にいた後輩が「すみませんが、ちょっと困るんです。」とはっきり言ってくれました。

その方も「あ、了解です。」とにこやかに答え、吸わないでいてくださったので、嬉しかったです。

私はなかなかお店で知らない方に「タバコやめてもらえますか?」とは言いづらいですが、

お願いしてみるのも体のことを考えれば大切なことです。

ランチ時は全面禁煙のお店が本当に増えて、助かります。

 

タバコを吸う人でやめたいけどやめられない人は、ぜひ、自分で何とか頑張ろうとはせずに、禁煙外来に行きましょう。

おすすめです。

長年の喫煙はある意味「中毒」ですから、頑張ったら止められるというものではないのです。

離脱症状も出ますし、辛いものです。

タバコが止められないことを責めたりする必要はありません。

あとは、UVカットのサングラスや帽子を夏だけでなく年中なるべく使用したり、

ゆったりリラックスする時間を作る、

よく寝る、

急に過激な運動をするなど、むちゃはしない、

無理はしない、

などです。

 

2つ目は、内因性(自己)の抗酸化能力を高める。

どうしたらよいのでしょう?

答えは、「カロリー制限」をすることと「適度な運動」です。

内因性の抗酸化防御機構を誘導するには、カロリー制限と適度な運動が一番大事と言われています。

まずは悪影響をしっかり避けた上で、次は自分の中にある抗酸化力を上げましょう。

 

動物実験レベルでは、食事制限と適度な運動が寿命を延ばすことが知られています。

特に適切な栄養を摂っているカロリー制限は老化の進行を遅らせ、線虫、ショウジョウバエ、魚類、ラット、マウスといった様々な生き物で平均寿命が延び、最高寿命も延びるという結果があります。

 

研究でカロリー制限といえば必要エネルギー量の70%~80%です。

腹7分目~腹8分目ということですね。

これが結構難しいかも

 

まずはお腹いっぱぁーーーあい!の12分目はやめる。

バイキングには行かない、
調子に乗らない、
今日は自分にご褒美とか言わない、
などですね(笑)。

それが出来たら、次に普通に10分目食べる手前でちょっとやめてみる。

ちょっと足りないかなぁ、くらいに慣らしましょう。

それが出来たら、次は8分目。

で、どうでしょうか。

 

健康のために断食道場に行く、週末プチ断食をする、なんて方もいるかもしれませんね
断食についてもおもしろい研究がたくさんあります。

カロリーの話や断食療法だけで何日分もブログが書けるほどなので、また別の日に分けて書きたいと思います。


最後、3つ目は抗酸化物質の摂取。

これは、ビタミンC,ビタミンE,コエンザイムQ10(CoQ10)、リポ酸、グルタチオン、アスタキサンチン、レスベラトロールなどを日常的に継続して摂ることです。

食品からが一番ですね。

安全面でも食品から天然由来のものを取るのが一番良いです。

お手軽でお勧めがブロッコリーです。

アンドリュー・ワイル氏の本でもブロッコリーが勧められています。

サプリメントに最初から頼ることは考えずに!

 

サプリメントについてたしかな話をすることはなかなか難しいところがあります。

サプリメントで科学的に有効性が証明されているものもいろいろあり、上手に利用するのはよいかもしれませんが、抗酸化剤の摂取が逆に死亡率をあげているのでは?という研究報告も発表さています。

βカロテン、ビタミンA、ビタミンEなどは死亡リスクを高めたとする研究報告もあります。

ただ、普通の推奨摂取量より大量に摂取している例も含まれているそうで、なんとも言えません。

確証はない、というのが妥当なところです。

過剰にサプリメントに頼るのはやめておいたほうがよいでしょう、ということだけははっきりと言えそうです。

 

余談ですが、サプリメントといえば皆さんご存知、超有名な「グルコサミン」。
グルコサミンの内服は変形性膝関節症の予防に効果がない、ということが最近、米国リウマチ学会で発表されました。

お近くで飲んでおられる方がいれば、教えてあげてください。

 

2つ目、3つ目の話題に関してはまた別の時にたくさん書きたいと思います。

 

では、今日はここまでです。

いつも読んでくださってありがとうございます。