コロナの後遺症は、陰性になった後、感染による損傷が治りきらず残っているのではない。

免疫がウイルスと戦った後の自己免疫疾患だ。

だから、感染症自体が同程度の症状なら、免疫力の高い若者ほど後遺症は出やすい。

子供も含む若者がオミクロン株に感染すると、無症状のまま陰性になるケースも多いが、その後、4~5人に1人は後遺症に苦しめられているという。↓

 

 

<抜粋>

" 日本ではなぜかメディアの関心が感染者数と医療の逼迫状況にばかり集まり、コロナウイルスの感染者が、感染が治癒した後に発症する様々な後遺症に対して、必ずしも十分な注意が払われていないようだが、欧米のコロナ報道では感染者数よりもむしろ後遺症の方に中心が移りつつあるようだ。
 日本よりコロナ後遺症の研究が先行している欧米の数万人規模の調査や、昨年行われた世田谷区の大規模な調査によると、コロナ感染者の少なくとも4人に1人が、コロナ感染症の直接の症状が収まり、PCR検査で陰性となった後も、持続的な嗅覚・味覚異常や全身の倦怠感、「ブレインフォグ」と呼ばれる意識障害や記憶障害、頭痛や全身の筋肉痛、関節痛などに悩まされているという。こうした後遺症は大半のケースで概ね1年以内には収まる傾向にあるようだが、中には1年以上も症状が続き、複数の症状を抱えたまま、社会生活の継続が困難になっている事例も少なからず報告されている。
 オミクロン株との関連で特に重要な点は、このような後遺症がコロナ感染時には症状が出なかった、いわゆる無症状者にも多く発症していることだ。どの調査を見ても、比率的にはコロナの症状が重いほど後遺症が発症する割合が高くなるのは事実だが、無症状者でも20%~25%には何らかの後遺症が出ていることを、概ねどの調査も指摘している。現下のオミクロン感染爆発を前に、「オミクロンは重症化しにくい」とか「無症状で終わる可能性が高い」が、「コロナ後遺症にはかからない」とは決してイコールではないことだけは今、あらためて肝に銘じておく必要があるだろう。オミクロンを甘く見ていると、後で痛い目に遭う可能性が大きいということだ。

・・・・・

 山村氏によると、最近、主要な医学雑誌に掲載された最新の研究論文で、新型コロナウイルスによる嗅覚異常が、ウイルスで壊れた残骸を処理するマクロファージなどの細胞が作りだす炎症物質によって、神経細胞の機能が撹乱されることによって起きていることが明らかになっているという。また、別の研究ではブレインフォグの症状を持つ患者の7割の髄液から、オリゴクローナル・バンドと呼ばれる反応が見られたことから、これらの患者の脳内で強い免疫反応が起きている疑いが濃いことも明らかにされたという。

 免疫が作用する仕組みは素人には中々分かり難いところがあるが、要するに体内に侵入してきたコロナウイルスと戦うために発動された自身の免疫細胞が、何らかの理由でウイルスがいなくなった後も作られ続けてしまい、その細胞自身か、その細胞が作り出す何らかの物質が、自分自身の細胞を傷つけることによって発症するのがコロナ後遺症の正体だというのだ。しかも何らかの理由で、自身の細胞を傷つける物質が、脊髄を経由して脳に上がっていることもわかってきたが、その理由についてはまだ証明されていないのが実情だという。
 山村氏の診ているコロナ後遺症患者の中にはコロナ自体は無症状だった人も多いというが、コロナ後遺症が免疫異常に起因するとの見立てに基づきステロイド投与を行った結果、効果をあげている事例が多いという。しかし、いずれにしてもまだ、コロナ後遺症の深刻さやその原因、対処法については、医療界の理解も、またメディアや一般社会の認識も、まったく足りていないところが問題だと山村氏は指摘する。"

<抜粋終わり>

 

2020/8、辛坊治郎氏は以下のように述べている。↓

 

 

ググってみると、確かに『後遺症』という言葉の定義としては、彼の言う通りだ。

定義上は、外傷や細菌/ウイルスなどで傷つた部位が完全に治りきらずに残る障害だ。

ところが、コロナ感染症で言われる後遺症は、この定義には当てはまらない。

 

従来の定義に基づく後遺症を、小火(ボヤ)を消し止めた後の壁や天井に残った取れない煤けに例えるなら、コロナの後遺症は、消火時に発生する水損のようなものだ。

むしろ薬による後遺症に近いが、それが外からの放水によるものなら、コロナの後遺症は建物内に備えられたスプリンクラーの放水によるものだ。

つまり、コロナ感染に起因はするが、コロナ感染症とは全く別の病気なのだ。

 

そんな言葉の定義に当てはまるかどうかはどうでも良くて(定義に追加すればよいだけ)、それが欧米では看過できない社会問題となっているという現実を見つめることが重要なのだ。

 

コロナ後遺症の原因や仕組みが解明されてきたのはごく最近のことだ。

20日ほど前(1/25)の記事にはこんなふうに書かれている。↓

 

 

"長期コロナ感染症というのは、いわゆる後遺症のこと。何カ月にもわたって続き、日常生活に支障を及ぼすこともある身体的、神経的、認知的な一連の症状を指す。
オミクロン株とワクチン接種、そして長期コロナ感染症をめぐる関係性はまだ科学的によくわかっていない。"

 

山村医師に言わせると、コロナ後遺症を "長期コロナ感染症" と表現してること自体が「不適切」ということになるだろう。

原因やメカニズムの解明により、有効な治療法が見出されることに期待したい。