サイドスタンドを使ってバイクを停車させる際はハンドルを左に切る…、これは教習場での指導はもちろん、バイクの取扱説明書にもしっかりと記載されている常識です。
にもかかわらず、白バイが右にハンドルを切って停車している姿を見かけます。 交通安全の模範となるべき白バイ隊員が、ハンドルを右に切って停車するのには違和感を覚える人も多いかもしれません。これには何か特別な理由があるのでしょうか。
バイクは、車体が傾いた方向にタイヤが切れる構造の乗り物です。サイドスタンド使用時は、車体の傾きに従ってハンドルが自然に左へと切れ込んでしまうため、右にハンドルを切って駐車するためには意図的に操作しなくてはなりません。 それはつまり、白バイが右にハンドルを切って駐車させるのには明確な理由があるということ。
その理由のヒントを、過去に神奈川県警察本部交通部交通総務課が以下のようにX(旧Twitter)にポストしていました。
「オートバイは、ハンドルを切った方向とは逆向きに傾く特性があります。乗降時、フロントブレーキをかけながら、ハンドルを右に切ることで、ライダーが乗り降りする歩道側に車体が傾いて、スムーズな乗降が可能になります。危険な車道側へ車体が倒れることの防止にも繋がります!!」(X|神奈川県警交通部交通総務課)
ヤングマガジンより序奏抜粋
確かにハンドルを左に切ると、左側にさらに傾きます。その経験は私の洗車するときにも感じました。
私の前の道は道路中心に向かって山なりになり、向かいの路肩に向かって下がっています。
そのため、リアアップさせるときに作法的にハンドルを左に向けて前輪ブレーキをロックしてましてました。そのためハンドルを切ることで、さらに左に傾いてくれるので多少なりとも水平に近くなるのでリフトアップしやすくなります。
ただし、我々が出先で同じことをすると、サイドスタンドの位置から立て直すときに、足の力がいるがいるので注意が必要かと思います。