FCRキャブ、アルミタンクを装備カワサキ初の本格750レプリカ
80年代前半のカワサキはレース活動から手を引いた時期もあったため、レーサーレプリカには力を入れていなかった。
しかしバイクブームに合わせて、80年代後半にはレーサーレプリカの開発をスタート。
こうして他メーカーに比べ出遅れたカワサキ製レプリカ、初の750ccモデルとなったのがZXR750だ。
デビューは89年、GPX750Rベースのエンジンをアルミ製e‐BOXフレームに搭載したモデルだった。
RC30やOW01のようなレース向けモデルの登場は、91年のモデルチェンジを待たねばならない。
91年モデルはサイドカムチェーンを採用し、ショートストローク化もされたコンパクトな新型エンジンを、軽量なアルミ製ツインスパーフレームに搭載。
フロントフォークも倒立タイプを採用していた。
そしてこのモデルから発展、250台限定で販売されたレース用ベースモデルがZXR750Rというわけだ。
FCRキャブレターにクロスミッション、FRP製シングルシート、アルミ製タンク、前後フルアジャスタブルサスなど各部パーツを大幅にグレードアップすることで、サーキットでの本格的な走りを可能にしている。
SPECIFICATION
■全長×全幅×全高:2085×730×1120mm
■ホイールベース:1420mm
■シート高:780mm
■乾燥重量:188kg
■エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
■総排気量:749cc
■ボア×ストローク:71.0×47.3mm
■圧縮比:11.5 : 1
■最高出力:77PS/9000rpm
■最大トルク:6.9kg-m/7000rpm
■燃料供給方式:キャブレター
■燃料タンク容量:18ℓ
■変速比:1速 2.375/2速 1.894/3速 1.619/4速 1.409/5速 1.291/6速 1.200/
■キャスター角/トレール:24°30'/95mm
■変速機形式:6速リターン
■ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・ディスク
■タイヤサイズ 前・後:120/70R17・170/60R17
web オートバイ記事より抜粋