マゾヒストもその度合いを大きく超えれば、
それが急激に反転し、
サディストになる。
その反対もまたある。
これが倒錯である。
慈善と殺人というまったく相反する素質を備えた殺人鬼の場合、
この現象は一般社会にいる人々より、
多く見られる。
二十世紀初頭の満月の狂人、
アルバート・H・フィッシュが
マゾヒストであったことは資料に残っている。
自己の性器に鎖陰や自己拷問を行っていた。
おそらく、
彼の場合は複雑な素質がその殺人衝動と
密接に絡み合っているのだろう。
段階は不明だが、この場合、
確実に倒錯は起こっている。
