東芝の決算訂正、利益減額2130億円 収益力の傷み浮き彫りに
東芝がこの日明らかにした過去の決算訂正の利益減額は2130億円に上った。2009年3月期から14年4~12月期の約7年間が対象で、この期間に稼いだ税引き前利益の合計の4割近くに相当する。長年の不適切会計の陰で、主力事業の足腰が弱り、収益力が傷んでいた実態が浮き彫りになった。
不適切会計による直接の影響が1562億円あったと7月に発表していた。今回追加で568億円の減額を発表し、合計2130億円となった。
なかでもリーマン・ショック直後の09年3月期と、1ドル=70円台の超円高に見舞われた12年3月期に減損損失が膨らみ、減額幅が突出して大きくなった。不適切会計で実態より利益を多く見せかけていたのを踏まえ、さかのぼって事業資産価値を厳しく見積もった。
過去の決算訂正をうけて各事業の収益力を再検証した結果、15年3月期決算が最終赤字になると正式に発表した。
前期は、参画している米テキサス州の原子力発電所、白物家電や単機能半導体(ディスクリート)で減損処理するのに加え、海外テレビ事業からの撤退損失、訴訟関連費用なども含めて1750億円を損失計上する。
過去の決算訂正や減損の反動で、4~12月期は固定費などの負担が減るが、第4四半期(15年1~3月期)で集中的に損失を処理する。
31日に正式な決算と訂正有価証券報告書を公表する。
(出処 : 8月19日 日本経済新聞)
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