三菱商、純利益32%減749億円 4~6月
サケの養殖・加工落ち込む 株価は一時8%安に
三菱商事が4日発表した2015年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比32%減の749億円だった。原油や石炭の価格下落に伴い資源分野が苦戦したほか、サケの市況低迷でサケの養殖・加工事業が落ち込んだ。市場の予想を上回る減益で、決算発表後に株価は一時8%安となった。
純利益の市場予想平均(QUICKコンセンサス)は決算発表前の時点で948億円で、それを約200億円下回った。午前中は前日比2%安だった株価は午後1時の発表を受けて急落した。終値は7%安の2467円だった。資源分野の低迷はある程度織り込み済みだったが、サケの市況低迷という想定外の要因が売りを誘った。
4~6月の純利益を分野別に見ると、資源分野が7割減の128億円、非資源分野が13%減の591億円となった。資源の低迷を非資源の伸びで補ってきた前期までの構図が崩れた。
非資源分野で足を引っ張ったのがサケ事業だ。米国市場の価格は6月末で1キログラム当たり7.55ドルと3月末に比べ15%下落した。前期に買収したノルウェーのサケ養殖・加工大手セルマックは50億円の赤字となった。チリの養殖会社も18億円の赤字で、合わせて約70億円の減益要因となった。
4~6月は天然のサケが捕獲できる季節。今年は豊富な漁獲高が見込まれていた一方で、通貨安の影響でロシアの購入量が落ち、この結果、市況の低迷につながった。
資源は石炭でのコスト削減や豪ドル安などの恩恵はあったが、価格下落が大きく約280億円の減益要因となった。
16年3月期の純利益は10%減の3600億円と期初予想を据え置いた。「原油などと違い、サケは価格が下落すれば市場が拡大して市況も戻る」と、内野州馬最高財務責任者(CFO)は話す。実際、足元で8ドル台まで回復している。資源安は予断を許さないが、「現状は想定の範囲内」(内野CFO)という。
(出処 : 8月5日 日本経済新聞)
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