東芝の第三者委報告書は「落第点」
久保利英明弁護士が納得できない「4つの問題」
「落第点」。コーポレートガバナンス(企業統治)に精通する久保利英明弁護士は、東芝の第三者委員会(委員長=上田広一・元東京高検検事長)が公表した調査報告書をこう評価する。
久保利弁護士は、牛丼チェーンの「すき家」などを展開するゼンショーホールディングスの労働環境問題に関する第三者委員会を率いた。「第三者委員会報告書格付け委員会」の委員長も務める、この分野の第一人者である。
格付け委員会の委員長ではなく「個人的な立場」と前置きした上で、報告書の「採点結果」を話し始めた。
まずは結論から。第三者委員会の報告書を100点満点で採点すると、何点でしょうか。
久保利:基本的なことが書かれていないから採点できない。せいぜい30点。落第点だな。
時間が足りなくて、合格点に達するような「答案」が書けなかった事情は分かる。そもそも、2カ月という期間で、東芝規模の会社を調べろと言われても無理でしょう。でも、第三者委員会はその条件を受けた。
第三者委員会が発足した直後、「“生ぬるい調査”は東芝を傷つける」 と指摘していました。その懸念が的中したわけですか。
久保利:「ほら見てご覧」といった感じかな。東芝との利害関係を疑われかねない人を委員会のメンバーに選定し、短い期間で調べるとなると、結局“生ぬるい調査”にしかならない。こういう結論が出ることは予測できていた。
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http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/072300045/?P=1
(出処 : 7月24日 日経ビジネス)