合気道新聞 創刊号
合気道新聞の創刊号(昭和34年4月10日創刊)が、(財)合気会 本部道場 合気道図書館のサイトで公開されている。
このような貴重な資料が公開され、拝読できるのは本当に有り難いこと。
特に開祖(当時は道主)の「発刊のことば」と吉祥丸道場長(当時)が記されている「合気道の主旨」は、サブタイトルにもあるように、この道を志す人には必読と言える。
小さな個人とはいえ万有宇宙の一部分、合気道は自己実現の道でもある。
さらに、2ページ囲みにあるO.S生氏(O.S師範?)が書かれている「くり返すということ」も興味深い。
「よく、合気道の稽古は面白くないとか、あきるとかいって」という書き出しで始まるこの囲み記事。
合気道の技を和歌や絵画を引き合いに、「合気道の技をくり返すことは、技の妙味を味わいながら稽古すること」と繋げている。
そして稽古は、苦行、修養、我慢といった堅苦しいものではなく、「楽しみにゆく」といった感覚で、素直にやれば自然に上手くなって行くと記されている。
同様に、「自分の最も真剣なアソビの一つとして続けて行こうとおもっている」とも記されている。
自分の気持ちもこれに近い。
稽古に行くときの気持ちはいつも、子供が遊びに行くような気持ちで行くし、実際に稽古で遊んでしまうこともある。 それでも、常により上手く、上を目指して行く気持ちは持ち続けている。
稽古心得にも「稽古は常に愉快に実施するを要す」とある。
自分も愉快に真剣に楽しませてもらっている。