ジャスミンの花が終わろうとしている。
約3週間、甘い香りを楽しませてもらった。
「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみおおかりき かしこ」
まだ小学校に入学する前に、家にこの短歌が染められた暖簾が掛かっていて、「花」と「多」は母から教えらてもらっておぼえたものの、「苦」がなかなかおぼえられずに、「はなのいのちはみじかくて しきことのみおおかりき かしこ」と読んでいた。
調べてみると、林芙美子が色紙などに好んで書いていた短歌だが、出典は不明らしい。
林芙美子は北九州市に縁がある作家だ。
ウッキペディアによれば、1951年6月28日に亡くなり、享年47歳。身長は140センチ少々。
30歳の頃に、職場の先輩にすすめられて「放浪記」は読んだけど、内容はおぼえていない。
下記はネットで見つけた全文。(出店不明)
風も吹くなり
雲も光るなり
生きてゐる幸福(しあわせ)は
波間の鷗のごとく
漂渺とたゞよひ
生きてゐる幸福は
あなたも知ってゐる
私もよく知ってゐる
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり
雲も光るなり