ブログネタ:死刑について考えてみる 参加中



ここ  のコメントのタイトルに「少年の死刑判決に喝采を送る国民」と書いてなんとも言えずいやーな気持ちになって、人にレスするコメントタイトルではないなと消した。(で、ここに流用してるわけだが)


七紙さんが「あああ、18歳の~わたし~♪ 」のタイトルでコメント欄で書いているように、「少年」といえばまだ物心がつかない、社会秩序が身についていないと「情状酌量される」存在のはずだが、すでにこの国では「そんなの関係ねえ」になってしまったようだ。


俺がまだ「少年」だった昔には、少年が事件を起こすと「そこに至る絶望」や「他者を犠牲にしても自らの快楽を得ようとする、理性のなさと、それを教えられなかった社会」などの問題について「大人が自省自戒」する場面がよく見られたものだが、前の記事に書いたとおり、今の世の大人にはその度量がない。「恐ろしい、殺してしまえ」と口々に叫ぶ。


若者が「自殺」の代わりに「死刑」を望んで、他者を傷つけ殺す。


土浦の連続殺傷事件、金川容疑者を再逮捕


 茨城県土浦市の連続殺傷事件で、土浦署捜査本部は13日、金川真大(かながわまさひろ)容疑者(24)(土浦市中村東)を殺人と殺人未遂容疑で再逮捕した。

 「(全員を)殺そうと思ってやった」と容疑を認めているという。

 金川容疑者は3月23日の連続殺傷事件後、同市の三浦芳一さん(72)殺害容疑で逮捕された。「1人の殺害では死刑にならない。捕まる前に7、8人殺そうと思った。自殺は痛そうだから嫌だった」などと供述しており、捜査本部は金川容疑者が死刑を望むようになった経緯も調べている。

 発表によると、金川容疑者は同日午前11時5分ごろ、JR常磐線荒川沖駅構内と駅前で、サバイバルナイフと文化包丁(いずれも刃渡り約20センチ)を使い、通行人や張り込み中の警察官ら計8人を次々に切りつけ、同県阿見町うずら野、会社員山上高広さん(27)を左右(けい)部動静脈切断による失血で死亡させ、7人に重軽傷を負わせた疑い。

 すべての被害者に対し、首かその周辺を切りつけている点から、捜査本部は強固な殺意を持っていたと判断した。

 また、水戸地検は13日、三浦さん殺害事件について「動機を含めた事件の真相は、関連の深い荒川沖駅事件の捜査を通じて解明すべきところがある」として処分保留とした。後日一括して起訴するとみられる。

(2008年4月13日18時45分 読売新聞)




そして、その希望が「少年」にも通用するようになった。


鹿児島・姶良町タクシー運転手殺害事件 逮捕の19歳自衛官「死刑になりたかった」


鹿児島・姶良町(あいらちょう)でタクシー運転手を殺害した疑いで、19歳の自衛官が逮捕された。
自衛官は「人を殺して死刑になりたかった」と供述している。
22日未明、鹿児島・姶良町の土手にタクシーが衝突して止まっているのが発見された。
車内には、タクシー運転手の神薗三郎さん(58)が、顔など20数カ所を刺され死亡していた。
自衛官は「人を殺して死刑になりたかった。殺す相手は誰でもよかった」と供述している。
逮捕されたのは、陸上自衛隊練馬駐屯地所属の19歳の自衛官。
自衛官は、JR鹿児島中央駅から神薗さんのタクシーに乗車した。
その後、タクシーは国道10号を走り、現場となった姶良町に向かった。
神薗さんの同僚は、無線で異変を感じていたという。
タクシー会社の同僚は「無線のやり取りを聞いていたんですけど、あの本人が何か行き先をちょっとわからないような言い方をしたからですね。ちょっと、何かトラブったんじゃないかなと思ったんですけどね」と話した。
犯行後、自衛官は、近くの無人の交番から通報し、逮捕された。
その時、なぜか体はびしょぬれだった。
神薗さん殺害後、返り血がついた服を海で洗っていたという。
警察は今後、3月21日から脱走していた自衛官が、なぜ鹿児島に来て犯行に及んだのかなどを厳しく追及していく。

(04/23 00:09 鹿児島テレビ )



「少年を死刑にする」だけでも「どんな後進国だ」と思うのに、「少年が死刑になりたくて殺人を犯す」のはどこのデンジャラスバイオレンスカントリーの話なのかと思う。

この国には「少年を更正させる」余裕すら、もはや無いのだ。