俺は「今時の若い女はブツブツ」と言いながらパンチラに目が入ったり、ホステスに説教するような肉体的欲求と頭の中身が裏腹な保守オヤジが割りと好きだ。俺にとっては実害がないし、ホステスのおねーさんが嫌がっても無理やり触りまくるという目に余る行為に及ばない限り(そういう卑しい行為に及んだ場合は好意は0になる)は、大抵は口ばっかりで実行力に乏しい「ただのうるさいほほえましいオッサン」だから。

それと、創作された作品、恋愛小説とかのリアリティについてあまり本気で怒る気がしない。
ケータイ小説とか人が死んじゃうから泣きましょうとかセカイ系が氾濫する中で、いちいち読んでイライラしたら精神衛生上悪いし、俺の目の届かない範囲であればどんなに流行りモノだろうが、どんなにマスコミに取り上げられていようが、関係ないことにできるからだ。

んでも、ヒデーヒデーこりゃないよと人がけなして楽しんでいるのは見ていて面白いので、
日経新聞に載ってたこの小説を抜粋して紹介してくれていた、こちらのブログはコメント欄も含めて面白く読んでいた。


愛の流刑地〈上〉/渡辺 淳一

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愛の流刑地〈下〉/渡辺 淳一

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前述のブログでかなりの数、「こんなひどい小説載せてる日経なんかとるのを止める」というコメントがあったりして、「そこまで言うことないのにー、連載小説で部数を減らすか、日経」と笑っていたのだが、普段絶対新聞なんか読まない会社の女子がこの小説読みたさに会社の日経新聞バサバサ開いてたりして、まー、この小説のために日経取る人もいたりするんだろな、と購読数の影響力に関しては半々なんではないかと推測していた。

その後「アイルケ」は映画になったりで映画の主題歌が流行ったりしたりしてたので、成功例のほうに入ると思う。
ナベジュン先生(前述のブログでの愛称「ズン様」(笑))はやっぱ大家だなあ、と思っていたら、

いつの間にか産経で連載していて、えらい不評をかっていたらしい。

いよいよ終章です。  (あじさい日記ブログ~美人編集者のつぶやき
(ブログタイトルが面白すぎだな)

小説ごときにそんなに熱くなってもなあ(笑
コメント欄を読んでいて「産経読者の人って恐ろしくクソまじめだなあ」と思いました。いちいち小説の主人公に対してやれ不真面目だとかリアリティがまったくないとか倫理観に欠けるとか小説での子供の存在が添え物程度とか、日経読者が面白がって笑いものにしてたことをそんなに目くじら立てんでも(笑)。
んで、やっぱりあった「こんなくだらない小説を載せている産経を取るのを止める」
すげえ、ナベジュン先生、購読ストッパーですな。

とっても考えさせられるコメントがあったのですんませんが転載。

Commented by izabanzai さん

男と女の愚かさを書かせたら、渡辺淳一先生の右に出るものはいないのではないでしょうか。情痴小説はダメ男とダメ女で成り立つというセオリーを越え、細かい設定の粗は忘れてしまうほど、毎回毎回、主人公たちのダメっぷりにはムカムカさせられてしまいました。

生身の相手とのリアルなコミュニケーションができない、肉体関係によってしか自己肯定感が得られない。所謂今時の若者について枕詞のように使われるフレーズは、その前の世代(前の前の世代?)からそっくり引き継がれたものであることがよく分かりました。渡辺先生の慧眼にはただただ敬服するばかりです。

そうした両親の元で育った川嶋家の子どもたちが、例えば援助交際に走ったり、引きこもりになったり、とは容易に想像できることですので、この先小説の展開としては、家族の崩壊とその再生が描かれるのだろうとばかり思っておりましたが、あと1週間足らずで終了とのこと。さずがにプロの作家の方は素人には思いも付かない結末を用意なさっていることと、楽しみが倍増いたしました。

それにしても、生活的自立がなされていない夫と、経済的に自立していない妻とのなんと空疎で殺伐としていることか。依存し合っているのに互いを軽蔑している。身の毛がよだちます。
「美しい日本」でなくなったのはオンナコドモがワガママになったせいだとおっしゃる方々の「健全で」「伝統的な」家庭像がどのようなものか、よく分かったという点でもこの小説は評価されるべきだと思います。


うむす、皮肉で言っておられるのではあろうが、この方のコメントのような視点から見直してみると、
産経新聞には小説以上にマズイ部分が多々あると思うのですが、どうでしょう。

詳しくは下のブログさん参照のことね。
黙然日記
コモリンとかコモリンとかコモリンとか(以下略・笑

ついでに「家族の絆」「家族のナンタラ」うるせーのに、地元の中学生の立派さすら誇れない伊勢崎のドンキホーテにTB.