翌日は11時頃に起床。
久しぶりの深い眠りだった。
やっぱオカンの元気そうな声を聞いたからに違いないと思った。
適当な店で朝食を食べ宿に戻り、インドネシア(スマトラ島)行きの詳細をマリックに聞いてみる事にした。
あ~、確か明日船が出ていたはずだ・・・・。
はぁ!?明日ぁ??
この前から前もって教えてくれよ、と言っていたのに!!
適当ブッこいた奴だ(笑)
チケットまだ間に合うか?
急いで部屋に戻りサブバックをタスキ掛けにして部屋を出る。
売り場まで散歩がてら徒歩で移動した。
マラッカには相変わらず旅人の姿がほとんどなかった。
こんなに落ち着く場所なのにな・・・・。
おっと、しみじみしている暇は僕には無いんだった。
もし今日チケットを押さえられなかったらまた数日間ストップオーバーしなきゃなんねぇ。
落ち着き過ぎてダメになっちゃうよ・・・・。
チケットカウンターに到着して早速目的地と出発日を受け付けのおばちゃんに告げる。
まだ空席ありますか?
あぁ、まだ空いてるよ!!
そっか、それは良かった・・・・。
いや、マジで安心した。
340RM(4000円くらい)を支払いホッと一安心。
出発時間は午前10時・・・・くらい!?
兎に角、お金以外の事には最強に適当な奴らだから律儀な日本人の僕とは、周波数が違いすぎた。
でもなんか憎めない。
全く得な奴らだよ・・・(笑)
宿に戻ると部屋でツトムさんがバックパックの荷造りをしていた。
そうだ、今日の夜、寝台車でバンコクに向かうんだったな。
ツトムさんバンコク行き、今日でしたねぇ?
うん、なんか淋しいね。
ツトムさんがポツリとつぶやいた。
・・・・・。
ははっ(笑)、何言ってんすか?またどっかで会えますって!!絶対また連絡するっスよ。
そうだよねぇ~。きっとまた何処かで会えるよね?
日本とかで。
逆に日本で会う方が楽しみだった。
行き交う人々。
何千何万という人達は僕達の関係性なんて知らないし興味もない。
でも僕達だけにはある関係性。
あんなにダダっ広い世界の中の点でしかないマラッカという都市で偶然同じ日にち、時間に居合わせなければ絶対繋がらなかった関係。
そんな2人がまた日本の日常生活に復帰してから再会する事は何だかすげぇドラマチックに感じる事が出来た。
ひょっとしたらもう二度と会う事が出来ないかもしれない。
そういう出会いと別れが今回の旅には沢山あった。
だからもし会えなかっても全然良かった。
俺は絶対忘れねぇから。
ねぇツトムさん、だったら出発までに行くでしょ?
マラッカ海峡のサンセット。
にっ(笑)
よっしゃ、早速行きましょう♪
ジェイとマリックに一番きれいに撮影できる場所を教えてもらった。
サンキュー!!
あっ、おいおいサンセットは1週間に一度だけしかシャッターチャンスがないくらい・・・・・・
うるせぇ、うるせぇ。
僕たちは足早に駆けて行った。
目的地は郊外のブリッジ。
一番高い場所が最高らしいぞ。
車が行き交う大きな橋。
僕達は橋の頂上目指して歩道を駆けた。
はぁはぁ、きっついね・・・。。
と、ツトムさん。
もうちょっとッス、頑張りましょう!!
時刻は19時。
良い感じに空が紅色に染まっていた。
雲が多かったけど許容範囲で収まったいた。ラッキー。
デカイ太陽がゆっくりと沈んでいく。
日の入りはあと30分後ってとこ。
焦らすように太陽が沈んでいく。
・・・・・・・・あぁ、綺麗や・・・・。こんな綺麗な夕日、初めて見た。
どうして日本で気がつかなかったんやろ・・・・。
太陽が地平線に沈む単純な一コマに成下がるほど日本での日常が殺伐としていたからに他ならなかった。
だれに見られなくても自然の営みは何千万年前も前から姿を変えることなく繰り返されてきた。
そんな単純だがスゲぇ事が毎日繰り返されてんだ。
気分が悪ぃー日でも泣いてる日でも笑っている日でも、太陽はいつも同じ事を律儀に繰り返している。
そしてふとした時に感動させてくれる。
自然にとって綺麗だの雄大だの関係ねぇ、いい迷惑だ。
俺達人間の勝手な解釈に過ぎねぇ。
でもどこでインプットされたのか知れねぇけど確かに綺麗なんだ・・・・。
勝てねぇんだよ、クソッ!!
僕とツトムさんはしばらく無言で沈んでいく太陽を眺めていた。
そしてものすごく良い気分だった。
宿に戻る前に最後の夕飯を一緒に食べた。
ツトムさん、気をつけて旅を続けて下さい。
今回でツトムさんの旅は終わる。
なぜなら帰国したら癌で闘病生活に入った父さんを看病しながら社会復帰するから・・・。
僕も帰国したらそうするつもり。
でも俺には何もねぇんだよ。
植木の仕事も中途半端、家業の酒屋なんて全く眼中にねぇ・・・。
でも何とかなる気がしていた。
宿に戻るとマリックがバイクでツトムさんを駅まで送る事になっていた。
ツトムさん、短い間でしたけど本当に世話になりました、ありがとうございます。
ツトムさんが出て行った後はドイツ人のチャンネーが僕とルームシェアするからってジェイが言った。
ドイツは第一次世界大戦で共に戦った国。
親日派が多いからすぐ仲良くなれるらしい(ホットドック・プレスより抜粋)
冗談だけど女の子と聞いて悪い気はしねぇ・・・。
リードしてもらおう(笑)
悲しみと良からぬ事が入り混じり僕は混乱していた・・・・・。
僕も明日は朝からスマトラ行きが決まっていた。
つづく
不明な点は下記電話番号まで・・・・。
〒611-0002
宇治市木幡南山80-393
コツカ酒販店
TEL 0774-32-4705
FAX 0774-32-4701
(※日によって営業時間やお休みが異なります)
店主 亮平
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