僕はアメックスの換金所を目指し近代的な街並を闊歩する。
僕の宿泊していた区域とは明らかに異なる雰囲気だ。
目指す換金所は「TANGS」というデパートに併設してある換金所。
オーチャード・ロードの雰囲気は高級感が漂い高島屋や超高級ホテルが軒を連ねるエリア。
高級車が行き交う道路の両端にこれらの建物と庶民的なショップがひしめきあっているのだが、おそらく一歩メインストリートを外れると貧困街があるに違いない。
事実目つきの悪い野郎が路地の裏にたむろしてやがる。
でも多くの金持ち風の観光客や往来する人の多さにかき消されて注意深く観察していないと分らない程度。
途中寄り道して入った妖しいアダルトショップ。
見た事のない「最終兵器」が丁寧にディスプレイされていた。
冷やかし半分で入った俺が悪かった・・・。。
やたらとしつこい店員にあれこれと商品の説明を受けるも早口過ぎて理解できねぇ(笑)
しかも買う気なんてさらさら無ぇし。。。
デカイバックパックを背負って早い時刻からアダルトショップにいる日本人・・・。
俺に恥をかかせやがって、クソ野郎。
勝手に熱くなってやがるボケ店員をやりすごし店外に出る。
おらおら見てんじゃねぇよ(笑)
こんな感じで色んな店に入って寄り道しながら目的地を目指す。
なにしろ時間はたんまりある。
僕が換金所に到着したのは正午前。
良い時間だ。
さっさと換金を済ませ、来た道を引き返す。
安物のサンダルでの移動は疲労が溜まる。
しかも荷物も増えた。
汗が滴り、息が上がる。
でも気分は良かった。
シンガポール脱出が目前に迫っていた。
帰りは異常なスピードだった。
すぐにバスターミナルの近くまでやってきた。
バスチケットを購入してからもしばらく時間が残っていたので近くでランチを済ます事にする。
途中で親子の日本人観光客と出会い、しばらく話し込む。
一人旅をしている俺を珍しく思ったのか、記念写真をせがまれ撮影。
こんなくたびれた乞食みたいな俺と記念写真なんざ撮りたいなんて酔狂な人達だ。
空腹も満たされた僕はいよいよシンガポールを旅立つ。
あばよマザーファッカー。
マレーシアに着くのは7時間後。
バス内で同乗したイカれたインド人夫婦が添乗員に無理やり手渡したクソDVDを観賞しながら一路K.Lを目指す。
インド人以外の乗客はトランス状態になりながらギリギリのラインを彷徨った。
そんくれぇくだらな過ぎるDVDだった。
初めてインド人に殺意を覚えた。
気晴らしに外の景色を眺める。
途中、出国審査と入国審査を済まし7時間後にマレーシアに到着した。
インド人夫婦の地獄のDVDから解放された乗客は一気に車外へと脱出。
当然俺も(笑)
見慣れた景色はまるで故郷に帰ってきた様な心境。
すぐさまサイフーにTELを入れる。
サイフーが来るのは15分後。
彼の声を聞いたら安心感がこみ上げる。
あんなに面倒に感じた事を本当に申し訳なく思った。。
サイフーが来るのが待ち遠しかった・・・・・。
つづく
see ya.....