スウェーデンからやってきた大柄な旅人ヘンリックと別れた翌日。
僕は相変わらず朝早くから目が覚めた。
今日は多くなった荷物の一部を日本に送り、マラッカ行きのバスチケットを買いに行く予定。
2日後にはとうとうサイフー達ともお別れ。
つまり俺がK.Lを去る日。
サイフーには昨夜、事情を話しておいた。
予め段ボール箱に梱包しておいた荷物。
コイツをサイフー兄弟と一緒に郵便局へ持っていく。
運賃表を確認する。
ふむふむ・・・。
兎に角一番安いヤツで構わねぇ。
一番安いのは船便で3ヶ月後日本に到着予定の便。
3ヶ月後って事は僕も日本に帰国している頃。
値段は日本円で1500円。
今の僕には大金だったけど了承した。
これから2ヶ月弱もの間、荷物でパンパンになったバック・パックをかついで移動する方がよっぽど苦痛だった。
それから僕の安否を知らせる大事なポストカードも。
コレで通算3通目。
自分の脚で移動して自分の目で見た景色が写されたポストカード。
家族が、オカンが楽しみに待っている特別なハガキ。
オカン、電話出来なくてゴメンな。。
兄のメールを確認する事でしかオカンの健康状態を知る事の出来ない親不孝者の極楽とんぼを許して欲しい・・・。
しばらく黙りこんでうつむいている僕の肩にポンと手を置く異国のブラザー。
DON'T WORRY.
言葉を交わさなくても僕の握りしめたハガキを見て理解してくれたサイフーとワン。
・・・・。
ありがとう。
僕を元気づける為なのかは分らないけど近くの川に泳ぎに連れて行ってくれた。
僕を乗せた車が左右に激しく揺れる。
くねくねと曲がった険しい山道を30分程走らせた所にローカル限定の超穴場スポットがあるらしい。
壮大な大自然に抱かれながら車は走り続ける。
途中、猿などの小動物とも遭遇する事が出来た。
道路脇にポツポツとバイクや車が置いてある。
皆、それぞれの場所で泳いでいるようだ。
そして僕達もお気に入りの場所で停車した。
セミの声や野鳥の鳴き声が共鳴する清らかな小川。
幼かったあの頃を思い出す。
うっひょおぉぉ~!!!
一斉に川に飛び込む3人。
熱帯気候のうだる暑さをぶっ飛ばす冷てぇ水。
超気持ちいい(笑)
5メートル程もある滝の上から豪快にダイブするサイフー達。
高所恐怖症の俺もこの時ばかりのテンションの高さは半端ねぇ!!
よっしゃ、俺だって!
どりゃぁ~!!
森の木漏れ日に反射して水しぶきがキラキラと飛び散っていく。
日が暮れるまでとことん遊び倒す。
中途半端が一番ダセぇ。
今夜は爆睡だ、この野郎(笑)
不安な気持ちが吹き飛んで良かった・・・。
ブラザーありがとうな・・・・。
つづく














