雲と霧に取り巻かれ、雨と共に吹き付ける強風がピンフラッグも木立ちも大きく揺らす静岡県・富士カントリークラブ。7時40分の横峯さくらプロの組を含め日本女子オープン予選会1Cの選手たちはスタートしたのか?中断か?

 トーナメント休みの今月第4週か8月第1週あたりへの順延は検討されないのか?さくらさんはじめ上を目指す選手たちへの試練は続く。

 

 そこでまた考えてしまうのは、昨日までの試合資生堂レディスのこと。以下は老ファンの勝手な想念。

 初日、比較的おとなしい設定の中で、トップ(優勝した桑木プロ)の7アンダーと4打差8位Tに付けたさくらプロ。上位・周囲の顔ぶれを見渡して、爆発力を秘めた選手、間違いなく上がってくる選手は何人もいたものの「これは案外優勝のチャンスなのでは」と考えたことだった。イメージとしては最終日最終組「さくら姉妹?の競演」。もちろん初日みすみす取り逃がした2~3打を第2R以降取り返すことを前提としたものではあった。

 日程短縮のうえ順延となった第2Rは停滞し競演の目はなくなったが、内容的には前半のボギー先行を後半取り戻しなんとかパープレーを維持した(トップと6打差)ことで、今度はどこまで順位を上げて上位に食い込めるかという期待に変わった。

 その結果は昨日のブログに記した通り。良い方向に向く可能性もあったと思うが、上り調子とはいえトップ争いまではまだまだということと受け止める。

 

 さてそして今、予選会の動向を気にしながらあらためて思うのは、暑さや天候不順の下でのこの過密スケジュールがさくらさんの上向きの調子を削がないかということ。彼女の求道的姿勢に水を差す気はないが、視点を変えた大局観も必要なような気もする。

彼女の言葉を借りれば「目標はそこ(予選通過)ではない」、あくまで上位争いをし優勝、シード入りを目指すこと。そのために身体を酷使しながら機会を得続けるよりは、例え1試合ぐらい捨ててもベストのコンディションでピンポイントで上位を伺う策もあると思ったりするのだった。