ヨネックスレディスの横峯さくらプロ。

 予選二日間36ホールで落としたホールは4。うち2ホールは第一打OBで、あとは乗らず寄らずと3パットが各1。OBを出した二日目8番ミドルでは打ち直し後の第二打を2㍍に寄せて1パットで収めたので、合計では5オーバー。結局1アンダーに落ち着いたカットラインに届かない水準では、全然ない。

 だが結果は1打及ばず。

 天候にも恵まれた短いコースで、二日目同組の鶴岡プロが10バーディーノーボギーでコースレコードをマークしたのをはじめ、老若否中堅ベテラン駆け出しルーキー入り乱れて派手なバーディー合戦を展開する中、32ホールで5個のバーディーしか取れなかったがゆえのことである。

 40位程度で予選通過する程度には調子を戻しているとはかつて書いたことだが、次から次の若手の台頭と、これを後押しするようなバーディー合戦仕様の試合設定によって、彼女の地力をもってしてもギリギリ予選を通らないところまで現在地が下がっているのが実情のようだ。

 それはともあれ、彼女の場合リランキングまで現時点で残り1試合の状況で予選通過は必須だっただけに、この結果が今後に及ぼす影響は深刻である。

 

 前週の不調を引きずっていた感はないと思う。とりわけ初日はFWキープ、パーオンともスタッツ的には最近では良い方でピンを大きく外すホールも少なかったのだが…ほぼ1ピンのバーディーパット3個と入れればOBバーディーの2㍍が入らず、距離4~5㍍のバーディー2個(6個中)にとどまった。4打は伸ばせていたラウンドだった。タラレバ、とは横峯プロを知る者なら言うまい。

 応援実況の竹田さんのレポートを拝見すると、やはりパットはショートめ。ジャストタッチ型とはいえ、カップの縁で止まることが一度二度ならず。特に相変わらず上りのパットが届かないのが顕著である。技術面を云々出来る立場ではないが敢えて言わせてもらうなら、現在のショート・ミドルパットの打ち方転がし方では、ボールに生きた回転を与えられていないのでは?強弱もさることながら其処のところが「あと何十センチ」「あと一筋」の壁を乗り越えるポイントなのでは?と思っている。当然ご本人も色々な角度から考え試してもいることと思うが、何か変えてみる時期に来ているような気もする。

 

 ともあれ、今のところ残された試合はサントリーレディスのみ。その結果次第では、推薦を貰えなかった?リランキング前最終のニチレイレディスの選考会に臨むことになるのだろう。ファンにとっても試練の6月か?