漫画 『昭和天皇物語9』能條純一 小学館 | 筆任勢(ふでまかせ) 林道雄

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料理、読書、ネコなど思いつくままつぶやきます。

関東軍が暴走して中原を犯し、満州国を建国したのは紛れもない事実。天皇や日本政府の中枢にいた人物たちの未承認と反対にもかかわらずである。

リットン調査団が天皇に「この国は誰が最終決断を下すのですか?」の質問は今でも日本社会にはびこる状況。リーダー不在、決裁者不在で組織が動いて行く。最後に誰が判断したかわからないまま現状追認で物事が決まって行く。それはコロナ禍でも露呈された。総理大臣がベッド数を増やせと行っても増えない。原因はよくわからない。そういう国なのである。自分の国の特徴は戦争と有事に明らかになる。だから戦争時代と前後の日本を研究することに重大な意味がある。

昭和天皇物語は是非とも多くの日本人に読んでもらいたい物語だ。