めちゃくちゃ勉強になりましたし、歴史の新しい角度からの
観方を教えられ、大変楽しい読書になりました。
いくつかへーと思ったことを箇条書き
・ブルジョアの支持が仏教徒ジャイナ教を隆盛させた
・三国志の時代は気候が寒冷化して大国が維持できなく
なったから始まった。
・アンブロシウス司教は教会のネットワークを取引材料に
テオドシウス帝に国教化の取引をした
・仏教をめぐる争いは寺院建築や仏像建築の公共事業が
ある仏教導入派がどこの国でも勝っている。
・ムハーウィアはカエサルとアウグストゥスの役割をイスラムで
なした人物
・則天武后がロールモデルとなり持統天皇が生まれた
・奈良の都は持統天皇が藤原不比等と作った。持統天皇は
日本の生みの親
・平清盛と織田信長の天才は実はクビライ・ハンを模範にしたもの
・アラブの優雅な宮廷料理がフランス料理のもとになった
・ルイ14世のやりたい放題でユグノーが逃げ出し、ロンドンと
アムステルダムの金融業が発展
・近代的な中央銀行はルイ14世とイングランドのウィリアム
3世の遺恨戦争がきっかけで誕生した。
・ハプスブルグ家は賢帝の出ない不思議な家系
・明治維新のグランドデザインは阿部正弘が示した
「開国・富国・強兵」これを捨ててロンドン軍縮以降
国連を脱退したことがのちの太平洋戦争につながる
・幕末の幕臣 阿部正弘が書いたグランドデザインが明治維新を
成功させた
・数字で見ると世界はずっとよくなっている