数の暴力 | 松ちゃんのアイデアのブログ 

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いろんな洞察や気付き、発想や考え方などを紹介しています。考え方の載ったカタログ的なものになればと思い、多くの考え方などを紹介していければと思います。それを生きるかどうかは自分で決めてみてください。

こんにちは。


今日は数の暴力について書いてみます。


電車に久しぶりに乗って、何だか緊張と言うか、違和感を感じている自分がいるのに気が付きました。


吊り革に捕まり、自分のこの違和感は何なのか。


何を恐れているのか。


そんな質問を自分にしてみました。


このわずかな違和感や不快感を感じた時と言うのは、


自分の内面に向き合い、隠された恐れに向き合い、理解して恐怖心を解放するにはもってこいのシチュエーションになります。


あまりに恐怖が強すぎたりすると、本当の理由に辿り着くのに、何分も、何時間も、時には何日も何年もかかる場合もあると思いますが、



この微妙な緊張感、微細な違和感を感じた時は、まだ理性もあるし、恐怖と言う感情のエネルギーに自分が飲み込まれていないので、



比較的簡単に自分に向き会えるのかなと思います。


今回私がその違和感に向き合って、隠された恐怖心に向き合って分かったのか、今回のテーマの数の暴力になります。


自分は心の中で数を恐れている事が改めて分かりました。


この数と言うのはある時は強みとして働く時があるし


数が多い事で有利になったり、数が多い事で多数決で何かが決まったり、


数が多い事で権力や力を持ったり、


数が戦力になったり、


数が人気や収益になったり、


守りや隠れ蓑、壁や防御になったり、


数が喜びになったり、恐れになったり、


数によって意味が変わってくる事もあると思います。


そして今回、数は暴力としての働きをする事があるのではないかと思うのです。


個人的には群れると言う生き方に対して、卑怯や反則と言うような感覚がある私にとって、



数とは驚異であり、まさに暴力と言って良いほど、無意識に恐れているのだと思います。


話し合いや理論の正しさで物事を決めるのではなく、


数の多い事を理由に決める多数決や、数で強引に決定したり、数を振りかざしたり、数を理由に無理やり物事を決定される事を恐れているのだと思います。


一体一であったとしても、どちらか片方に同意をする事で、たとえ一人の同意でさえ、正しいことになったり、


数が多ければ正しく、数が少ないと正しくないと言う理由で可決される、多数決制度で、自分の正しさが否定される事を恐れてもいるのだと思います。



まさに数の持つ暴力性を恐れているのだと思います。


数の力を、間違った事や不正な目的の為に悪用される事を恐れているのだと思います。



政治の世界でも支持者の多い政党が政権を取りそうな場面を見ると、怒りや不安、そして恐れが湧いて来ます。


個人的に数はの暴力をそもそも恐れるようになったのは、田舎にいた時にはそこまで感じなかったのが、


東京に出て来て、数の多さと、コントロールの効かない大衆などに関わるようになってからなのかも知れません。


話せば分かる、お互い様、話し合いで解決出来る。

そのような考えに自信をなくしてしまったからなのかも知れません。


それまでの自分は、数は強みであり、数の多いチームに所属意識があったからなのか、数による暴力を振りかざしていた方なのではないかと思います。


数が暴力になると言う感覚は無かったと思います。


では数に対して勝つにはどうすれば良いのでしょうか。


合気道などで、一人で大人数を相手に戦ったり出来る姿を見て、


どうすれば数に勝てるのかと考えた事があります。

数と言うのは表現を変えると、量と言う事になるのではないかと思います。


量に勝つには、質が必要になってくるように思います。


質を上げる事で、量と釣り合いが取れるのではないかと思います。


どう言う事かと言うと、お金でも10円玉10個に対して、一人で釣り合うには、100円玉一枚が必要だと思います。


100円10枚なら、千円札一枚です。


つまり位を上げると言う事だと思います。


一の位を十の位にあげる。質を上げ、レベルや単位を上げる、と言う事ではないかと思います。


つまり自分をみがく事がポイントではないかと思います。


この世にあるものには全て質量があると思います。


質と量どちらも大切な要素で、欠かせないものだと思います。


量ばかり求めるのではなく、質に着目して上げていく事も求められていると思います。


大量生産の時代の次は質を求め、質を見直し、質を尊重する時代になるのかも知れませんね。


数の暴力にに対しては、品と、気高さ、質の高さ、意識の高さ、志の高さ、高貴さ、高尚さ、気品、秩序、礼儀、尊厳、権利などが対応できるのかも知れませんね。


ありがとうございました。