新宿フル放出事件以来、何度も何度も漏らすようになった。



あまりの頻度、感覚のなさに、だんだん外に出るのが怖くなってくる。
家から100mくらいの所に用があって、行って帰ってくるだけでも漏らしてしまったり
むしろ家の中でも漏らしてた。
自分の部屋からトイレが間に合わない。
こんな状態じゃどこにも行けない。

もしLIVE中にお腹痛くなったら?
痛くなくても、したいのに気づくのが遅れたらどうしよう。
クラブの人混みをかき分けて間に合うか?
誰かが入っててすぐトイレを使えなかったらどうしようとか、LIVEの中身が考えられなくなってきた。


なんども漏らしたり、何度もなんども平地で転んだりしてるうちに段々と症状が悪化してきた。

最初は膝だけだったピリピリとした痺れが、ドンドン上の方まで来て、
気づけば、顔、首、両手の人差し指と親指以外が全部痺れるようになってきた。
 
いよいよ普通を装って歩く事、振る舞う事が出来なくなって来た

慣れない正座を2〜3時間やった後みたいな痺れの感覚が体全体を襲う。
特に下半身、お腹から下の痺れが酷く、便意もわからないし水やお湯をかけても温度がわからない。
歩けても、踏みしめたり地に足を着ける感覚がないから、ずっっとフワフワしてる感じだ。
足の感覚がないと直立、真っ直ぐ立ててるかどうかが分からなくなる。
そこから自律神経や三半規管もヤられていき、まともに立ってられなくなる。
常に地上から少し浮いてるような感覚があってフワフワして、船酔いしてるような感覚にさえ陥り、常に酔っていて気持ちが悪い。
その酔いで吐いた事もあった。



2014年7月、地元湘南のダンスで
隠しきれない俺の変な動きに気付いた先輩がストップをかけてくれた。
無理して何年も棒に振るより、今しっかり休んで治せと。
自分でもどうしていいか分からなくなっていたからすごく助かった。


liveを休止してからも、人に勧めてもらった東洋系の治療院へは色々と行っていた。
が、良い変化どころか悪化して行く一方だった。

この頃にはステージに上がる2〜3段の階段にビビり、緊張しているような状態だったし
手すりがなきゃ階段の昇り降りもできない。
ただの ”きをつけ”    直立で立つってことができなくなってた。


ここまで来ると風呂でシャンプーするのさえ危険になってくる。

目をつぶると平衡感覚なんて全く分からなく、グルグル目が回って、どう立ってるのかわからなくなり、壁にぶつかったり風呂場でこけそうになったり。。。
そして手の痺れもあるから、感覚がない部分と異常に敏感になってる部分があって、髪の毛を洗うのさえ手が痛く感じたりもする。

そしてジュースのフタも開けられなくなって、お姉ちゃんにフタ開けてって頼む始末だ。
情けない。と、その頃は思ってしまった。
その頃にはSEXも出来なくなっていた。
チン子の感覚もなくなっていってて、10m先くらい遠〜〜くの方にある感じ。
集中しても微かに感覚残ってるかな?って感じな上に、俺は動けない。
かと言って上に乗っかられても足腰の痺れが増しちゃって痙攣が始まる。

出来ない。。。



市民病院ではどうにもならないし、詳しく調べてもらうためにも大学病院へ



MRIの検査、レントゲン、身体の反射神経のテスト等色々やった。
結果、先生からは
「これは手術が必要ですね。」

「それしか方法はないですか?首のヘルニアですか?」

「これはヘルニアではないですね。いうならば頚椎症性脊髄症といって脊髄にまで傷が付いている。早めの手術が必要ですね。」

「市民病院ではヘルニアって言われたんですけど。。。手術は避けたいんですが。。。」

「いやいや、ヘルニアとは違いますね。手術など治療のアプローチはヘルニアとかなり近い部分もありますが、もっと深刻です。この若さで珍しいですね、手術しないと良くなる見込みはないし、今の反射神経のテストの数値ははっきり言って障害者のレベルですよ。」


ズバッと言われ、ガーーーンとショックを受けたのを鮮明に覚えてる。


「手術とはどんな手術なんでしょうか?」

「手術には大きく2種類あって、前方法(前方除圧固定術)と後方法(脊柱管拡大術)がありますが、あなたの場合は後ろからは無理なので前方法になるでしょう。
首の前から、喉の所からメスを入れ、チタンをはめ込み、、、〜〜〜。。。」



え? 喉を切る。。。!?



は。。。??



もう少し細かく説明してくれていたと思うが、喉を、声帯のところを切る手術。
というのが飛び込んできて 頭が真っ白になった。












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