中学生の頃から、兄の影響でHIP HOPを少～～し聞くようになっていた。
なんにもわからないけど何かカッコいい。そのくらいのレベルで聴いていた。
BLACK MUSICで初めて買ったCDはNASの It was writtenだった。
兄が部屋で流している音楽がかっこいい～！
って思ってて、それがNASのIllmaticという事を知って、次に出たアルバムIt was writtenを買ってみたのだ。
それがまためっちゃくちゃカッコ良くて聴きまくってた。
といっても、それくらいしか聴いてなかった。
特にそこから掘って行く事もなく。
きっと兄が聴く音楽がカッコいいもの。として聴いていた部分もかなりあったと思う。
昔から兄に憧れたりマネしたりするところがあったからだ。
あの頃、他に聴いていて覚えてるのはFUNK MASTER FLEXとか、あとLAURYN HILLくらい。
HIP HOPに、音楽にハマるという事もとくに無く
ただ聞き流していた。
あれはたしか中２の夏だった。
いつもとはちょっと違って、ゆったりした、言うならホッコリした、南国を感じさせるまったりした音楽が兄の部屋から流れていた。
俺は聞いた。一体これは何かと、HIP HOPはどーした？
兄は、「BOB MARLEYって言ってこれはREGGAEだ。俺の部屋じゃもうREGGAEしかかけないぜ～」なんて言っていたが、今思えば結構ミーハーな感じで聴いていたんだなと思う。が、それに対してもいつものようにあ～カッコいいなぁと漠然と思った。
それがREGGAEという言葉、BOB MARLEYとの出会いだ。
俺はまだそのときREGGAE=BOB MARLEY BOB MARLEY=REGGAEだと思っていた。
なぜかそのシチュエーションは鮮明に覚えているのに
なんの曲かは覚えてないし、特にハマるという事も無く、心地よく耳を通り抜けて行った。
次のきっかけが現れたのは高校２年生の時だった。
寮生活にも慣れ始め、先輩はもちろん、後輩も出来ていたゴリゴリの野球少年だった。
練習後、寮の廊下で汚れたユニフォーム脱ぎ捨てお風呂にみんな直行するのだが
その着替えや風呂の時間が１番リラックスして年の上下関係も一番緩く、交流のできる時間帯だった。
ある日、くっそ汚れたユニフォームを脱ぎながら話してた後輩との何気ない会話の中で俺にまた衝撃が走った。
「先輩、ミキドーザンって知ってます？」
「力道山じゃなくて？」
「いや、三木道三す。REGGAEっていうらしいです。」
「REGGAEってBOB MARLEYでしょ！？」
「いや、よくわかんないけど、レゲエらしいんですけどめっちゃいいんですよ～」
その会話のすぐ直後に、TVからその三木道三の「LIFE TIME RESPECT」が流れて来たのだ。
衝撃だった。
一生一緒にいてくれや～
愛のあるSEXに精出したり～
おまえとの赤ちゃんベイベー
とか。
関西弁だし、ゴロがしっくりき過ぎな上にそんな事を歌ったりするのか！！と。
耳に残ったし心地よくてすぐ好きな曲になった。
そこでREGGAEというものが音楽のジャンルとしてある事を知った。
そして初めて、日本人でもREGGAEっていうのがあるんだ～って知った。
そこでもまだ俺は目覚めない。
色々と紆余曲折して、その３年後にマイクを握るようになっていくんだが、それはまた今度。
しかし、この後輩とのやりとりをいまだに鮮明に覚えている。
俺の幼なじみがずっと三木道三のファンだったというのもあり、音源を色々チェックするようになっていった。
そしてMIKI FMで更なる衝撃を受けた。
それ以来、ずっと三木道三を生で観てみたい、生で観たいと願っていた。
しかしその頃には既に三木道三は活動を休止してしまっていた。
叶わぬ夢だと諦めてから１０年以上経った今。
ついに
なんと三木道三が名を改めDOZAN11として今年復活したのだ！！
絶っっっ対に見逃す訳にはいかなかった。
しかもBillbordでのLive。
もちろん行ってきましたよ！！
観なきゃわからないし、多くは語らない
最高!!!の一言にしておこう。
涙も出たし、こんなに心が踊ったのは久しぶり、いや初めてに近いのか。とにもかくにもパワーをもらった！！
そこに歌い始めた頃くらいからの
昔っから仲間でありライバルでもあるBESが競演！！
最高に感動した。
改めて音楽の素晴らしさ、パワー、可能性を感じれた。
そして自分が歌いだしてから、ずっと漠然とやってみたいな～
なんて思っていたBillbordでのLIVE
また一つ夢を繋げてくれた。
いつか必ずこの場所でLIVEをやるってこと。
新たな夢、いや目標がはっきりと追加されました。
日本武道館や日比谷もずっと思い描いてる。
この３カ所は達成するまで死んでも死ねないかも。
どの場所も漠然と夢にしていたものを、先輩方が武道館に出させてくれたり、日比谷に立たせてもらったり、Billbordで観るきっかけをくれたおかげで夢を見れて、目標にする事が出来てる。
ずっと夢を与えてくれてる。
俺もそういう存在になれるように頑張らないと。
まだまだ自分に甘いし、全然足りない。
でも、今の病気で大事な事にも気づかされた。
俺には最高で最強の仲間、ファン達がいる。
こんなに力を貸してくれる。
だからもっともっと強く、濃く描いていけば必ずいけるって思ってる。
みんなを連れて行かなきゃ、いやみんなと一緒に行かなきゃ。
自分の夢は結局みんなにも共有してもらえなきゃ始まらないんだな。ってことだ
じゃなきゃ本当の「導楽」にならないんだな。
本当に大事な事に色々気づかせてもらってる。音楽で繋がれた全ての人に、改めてRespect!!!