がちびり! ガチでビリヤードを楽しむ協会 会報。 -4ページ目

がちびり! ガチでビリヤードを楽しむ協会 会報。

ビリヤードは、おカネを賭けなければ上手くならない?

そんなの、妄言です! 

ギャンブルをせずに上手くなる。それが当協会の目的です。

カネなんか賭けなくても、俺達は常にガチだぜ! 熱い球、撞くぜ!!!

さあ! スポーツ・ビリヤードを楽しみ尽そう!

みなさん、何年ぶりのご無沙汰でしょうか? がちびり協会長のKです。

 

さて、本日、我が愛キューMUSASHIのシャフトを発注しました。

ニューアートさんで、納期8ヶ月待ちだって!

 

話によると、MUSASHI本体は注文殺到で、現在は受注をストップしているそうです。

 

ここ数年で、ハギマイスター:粕谷さん謹製のMUSASHIの知名度が世界レベルで爆発しましたから……受注に対して 職人:粕谷さん の時間は限られていますので、それはもう、無理もない事だと思います。

 

私がMUSASHIを作ってもらったのが14年前くらいですから、MUSASHI構造のノウハウが確立した頃で、上質の素材も豊富だった上、納期も1年弱だったので、本当に良い時に作ってもらったと、自然と笑いが出てきてしまう……粕谷さん、最高のキューを、3Cと加えて二本も……有り難うございます! お時間が許すのならば、またお会いしたいです!

 

で、その時付いてきたシャフト:初代A.C.S.Sが流石に痩せて来たし、知り合いに貸したスペアシャフトを持ち逃げされたままなので、今回のシャフト新調に至った訳です。

 

で、どれにするか? 悩みましたよー……いっぱいあるんだもん、種類が。

 

私がMUSASHIを手に入れた頃は、初代A.C.S.Sしかなかったのに、今では・・・

 

VI系

VI shaft

Solid 8 Shaft

Solid 8 Max Shaft

Solid 12 Max shaft

 

A.C.S.S系

A.C.S.S shaft

A.C.S.S PRO Shaft

Solid 4 A.C.S.S Shaft

Solid 8 A.C.S.S shaft

 

と、8種類もあります。

 

で、結論から言うと、私はA.C.S.S PRO にしたのですが、ここでアダム・ハイテクシャフトのラインナップから自分好みのモデルをどう選んだらいいか、簡単に纏めてみます。

 

各シャフトの構造の詳細は、リンクを参照してください。

 

ここでは主に硬さの違いと、硬さが違うとどうなるのかに着目し、解説します。

 

まず、シャフトの硬さとパワーの法則を見てみましょう。

 

結論でいうと、柔らかいシャフトの方がパワーがあります。

 

何故かと言うと、柔らかいシャフトの方が、タップと手球の接触時間が長くなるからです。

接触時間が長ければ球に伝わる力が大きくなりますから、パワーがあると言えるのです。

 

では、シャフトのパワーとは何でしょうか?

それはずばり、キュー切れです。

 

接触時間が長い→押し引き捻りの回転がより多く手球に伝わる→キューが切れる。

 

と言うのが基本法則。

 

有名なカスタムキューで言うと、TADがキレキレなのも、こういう訳です。

では、柔らかければ柔らかい程キューが切れるのか? その答えは×。

 

シャフトが柔らか過ぎると、見越しが大きくなります。

接触時間が長いが故に、捻った時の手球の方向性に悪影響が出るんですね。

なので、柔らかいシャフトを好む人は、ハードタップを好みます。

タップを硬くすることで球離れを良くし、見越しを防ぐんですね。

 

じゃあ、硬いシャフトはどうでしょう?

接触時間が短くなる→パワーが低くなります。

なので、柔らかいタップを付けて接触時間=パワーを稼ぐんですね。

 

ここまで納得して頂いたら、改めてアダム・ハイテク・シャフトの硬さを並べてみましょう。

左から、柔らかい順に並べます。

 

□VI系

  VI> Solid8 > Solid8Max > Solid12Max

 

□A.C.S.S系

  A.C.S.S> A.C.S.S PRO > Solid 4 A.C.S.S > Solid 8 A.C.S.S

 

VI系は、A.C.S.S系の廉価版と考えれば良いと思います。

VI系の方が、A.C.S.S系よりも柔らかく、ノーマルシャフトに近い仕上がりになります。

 

シャフトの名前にある数字は、貼り合わせの枚数です。

4はハードメイプル4枚貼り、8は8枚、12は12枚貼りですね。

 

では、何故貼り合わせ枚数が増えると、シャフトが硬くなるのか?

 

答えは、接着剤を使うからです。

 

乾燥した接着剤は、木より硬くなります。

枚数が増えれば接着剤の使用量が多くなるので、シャフトが硬くなるのです。

 

貼り合わせのMAXが12枚で止まっているのも、木の性質と接着剤の性質の間で、職人さんが試行錯誤した限界の結果だと思います。

 

え? 納得できない?

 

じゃあもう一つの理由。

 

貼り合わせが多ければ、ハードメイプルの中でも柾目の良い部分だけを厳選して使えるので、ノーマルより硬くて見越しの少ないシャフトが出来る。

 

これならどうですか? ウンチ君臭いでしょう?

でも、接着剤の問題と、同質でも異なる素材を貼り合わせた事による剥離とか反りの問題。

そのギリギリの答えが12枚Max。

 

それが現時点でのアダム・ハイテク・シャフトの着地点だと思うんだけどね。

先端に空洞を開けるA.C.S.S構造で12枚張りにしたら、強度が保てない、と。

 

品質第一の日本のアダムの製品ラインナップが、語ってると読んで良いでしょう。

 

で、私が今回、A.C.S.S PRO を選んだ理由・・・コストパフォーマンスが一番高いから。

 

ニューアートさんで、受注生産を依頼しても24,000円(税抜)

 

A.C.S.S PROは特殊なシャフトで、初代A.C.S.Sの根元の部分にカーボンを埋め込んで根元部分だけ硬くし、シャフト先端のキュー切れを残しつつ見越しが出来る限り少なくなるように工夫しているシャフトなのです。

 

バランスが良いので、現在のMUSASHIは、標準でA.C.S.S PRO と Solid8Max が一本ずつ付いています。

 

つまり、選べって事ですよね。

 

A.C.S.S PRO を選んだ理由は、タップを選ばないのも大きな点の一つ。

 

タップを選ばないという事は、タップの違いを直に味わえるシャフトであること。

その辺を考慮し、選びました。

 

出来れば2本頼みたかったけど・・・予算がないんだな。

 

以上、長々となりましたが、元ビリヤード場(ビリヤードLABO)の初代店長として、高速度カメラ実験の助手として、様々な試作品のアダムシャフトを撞き込んだ個人的な所感です。

 

参考にしてみてくださいね?

 

余談:BS158シャフト(バンブーシャフト)

ハードメイプルに竹を挟み込んだシャフトがありました。

出来れば今回、これを作りたかったが、現在は廃版…幻のシャフトとなってしまったようです。

異質の素材過ぎて、長期使用に耐えられなかったのかな……残念!

 

余談2:アダム以外のシャフト?

うーん、知らん! 使った事ないものはインプレできません! 

興味もないし、好きにすれば?

 

私はアダム信者で、尚且つ MUSASHI の伝道師ですよ。

 

ザビエル禿げです(w

まいど! 今日も良い球、撞いていますか?


会長:K です。


賭け球をしないと上手くなれない・・・上級者の常套句ですね。


別にー? 賭け球しなくても、上手くなった人はいくらでもいます。


でもね? 賭け球で上手くなる・・・というのも、一概に嘘とも言えない。


人間、負ければ悔しい・・・普通ですよね?

悔しいと、次には負けないぞ! て思う・・・普通ですよね?

だから、負けて悔しい思いをしただけ、練習をして、上手くなれる。


うん、確かにね・・・でもね? 賭け球で勝とうが負けようが、

実際の練習量に、そんなに差は出ないのよ・・・みんな、社会人なんだから。


趣味に費やせる時間って、限られているのです。


賭け球で勝とうが負けようが、それはその場のメンタルであって、

恒久的な練習量と、練習内容には、あまり影響しないのです。


じゃあ、何で賭け球をやるか? やる意味あるのか???


答え・・・あります。


それは、ヒリヒリする球を撞く・・・それに尽きます。

今、この球を外したら、俺の人生終わる・・・


そういう経験をするとしないとでは、一球にかける意気込みが変わってきます。


そして、それは、トーナメントの勝負にかけた一球にこそ、影響してくるのです。


ここぞと言うときに、ヒリヒリした球を撞く。

それこそが、マイキューを一本持った、侍の嗜みなのです。


私自身、初心者を賭け球に誘うことは絶対にしませんが、

初心者が上を目指し、私に賭け球を挑むのは、大歓迎です。


私は、誰の挑戦でも受ける! RGZ・・・フルボッコだー!!!


そんな感じ? もちろん、賭けた小銭が痛いなら、夕飯くらい奢ってあげるよ?


そんなスタンスの上級者は、結構多いと思います。


存分に挑戦しましょう。

そして、一球の重み・・・ヒリヒリ感を、身に付けましょう。


では、みんな、がんばれよ~~!




感覚は理論に勝る。


それが、ビリヤードの楽しい所。


では、理論無くして、感覚の上達は、あり得るか?


その答えは、NOに近いYES、それが、ビリヤード。


ビリヤードは感覚を研ぎ澄ませるスポーツ。


その感覚を支えるのが、理論。


どっちが欠けても、いけません。


感覚派の方は、せめて自分のしている事くらいは、

理論的に説明できるようにしましょう。


理論派の方は、自分のしていることを、あくまで感覚的な、

言葉で表せるようにしましょう。


それが、ビリヤードの、技術的相互理解、というものです。


みんな、いい球、撞いていますか?