今度の日曜日に伊万里で刀鍛冶をされておられる若き刀匠にお会いする事なった。
私は日本武道をされる方には是非、真剣を持って頂きたいと思う。そのことで大きく変わるものがある。これは理屈では到底顕せないものであるが、実証する事はできる。
例えば、姿勢が見事に変わるのだ。正座の傍らに置くだけで見事な姿勢に変化する。これが模擬刀ではそうならない。近い形にはなるが、全く違うのだ。
どう違うかと言えば、押しても引いても歪みの無く、柔軟で芯の通った背骨と安定した骨盤、意識が澄み切ったものとなる。これが包丁や他の刃物ではそういかない。
精神と物をというものを繋ぐ何かかが違うのである。
意識の深いレベルで日本人のDNAに刻み込まれた文化と芸術の粋が発動する。
それは意識から呼吸へ、呼吸から身体へ導かれ、心身一如として顕される。
真剣と言うと高価なものというイメージがある。
しかし、自動車やパソコン、最新のテレビ、携帯電話等と比べてみれば、そう高価なものと言えるだろうか、要は必要か必要に感じないか、価値の問題である。
現在の日本刀は一部ファンが観賞用に手にしたり、武道家の一部の方々が使用したり、資産として所有したりまちまちである。
私はぜひ、武道を志す方は、手元に1振りの真剣を置いていただきたいと願う。
日本刀の価値は心と身体を融合する武道を通じて本当の価値を顕すであろう。
大刀でなくても、脇差や短刀でもよい。伝統ある日本の刀をぜひ、膝元に置き、稽古前と稽古後に拝礼する事、この事で本当の武道のDNAが蘇ってくる。
柔道、空手、剣道、合気道、剣道、ぜひ、自身の魂として傍らに置いて頂きたい。
そして、そうした武道を志す方が使って初めて、現代の、次の時代への、若き刀工を育て育んで行くことにもなる。