佐世保 合気道 合気新道
呼吸と姿勢
生命の源は呼吸である。食べる事は数日でも耐える事が出来る。水さえも1日2日位なら我慢することも出来よう。しかし、呼吸を止めることは数分が限度である。
生まれた瞬間から死に至るまで休み無く人は肺を動かしている。
この肺は心臓や胃腸と違って自ら動くものではなく、肋骨や横隔膜を動かして膨張と収縮を繰り返す。
その運動は身体の全ての骨格筋が連動して活動を繰り返しているのだ。寝ているときも活動は休むことなく全身に及んでいる。
この呼吸をするために全身が連携して活動するライン。これが身体の最も合理的な活動ラインであり、身体の統一された姿でもあると言えよう。
逆に言えば、身体の全ての骨格やそれを動かす筋肉、神経活動は呼吸をするために組み立てられ仕組みとも言えるのではないだろうか。
この呼吸と呼吸を安定的に動かすラインを姿勢として表現すると、身体運用の効率的な姿が表現される。それが姿勢の美しさであり強さである。
よく正しい姿勢にしなさいとか、美しい姿勢にしなさいと様々な芸事でも、健康運動でも言われているが、では正しい姿勢とは何か、美しい姿勢とは何かと言えば、そのような形があるのではなく、呼吸が効率的に安定的に行える身体各所の位置関係と運動の方向性であると私は定義する。
生命の根源に結ぶとは、呼吸を主体者として身体を運用することである。この時に身体は最も強い力を発する。その姿を美しさと観る事で心が生命の根源と直結するのである。
心は意図ではなく、命の活動そのものになる。
これを空という。

