呼吸は心の窓であります。

意識と無意識の境にある窓です。

この窓を通じて、私達は自分の無意識の働きを眺める事が出来るでしょう。

この時、同時に無意識もまた意識を眺めているのです。

座禅はこの呼吸という窓を安定させて開くひとつの方法でもあります。

足を組む事で骨盤を開いて仙骨を固定させます。この事によって、内臓はしっかり骨盤に納められ、横隔膜が活動しやすい姿勢になります。肩甲骨を引き寄せて、首の付け根の「うなじを」伸ばし、手を臍の真下に組むことで肋骨を開いて肺の活動できるスペースを広げます。

その姿勢で横隔膜をゆっくり上下させる腹式呼吸を行う事で自律神経の活動を安定させます。

つまり副交感神経と交感神経の働きが安定する姿勢が座禅の姿といえます。

この事によって感情の働きが穏かになり、生活の様々な規制や社会通念によって固定された心身の緊張を解して行き、生命活動の源である存在の発する旋律に戻って行くのです。

生命活動の源である旋律とは人体を形成する60兆の細胞を常に統一して動かしている音楽であり、この地球の生物を生かしている連鎖する営みであり、無限に広がる宇宙を形成し活動する法則である純粋な原理であります。

ただ座り、呼吸するだけで得られる無限の智慧が禅という一つの技術なのです。


佐世保 温故知新の合気道 合気新道-座禅