呼吸と肢体


人体の筋肉は手足を動かすもの、呼吸をするためのもの、消化吸収するためのもの、血液を循環させるためのものと概ねその様な構成になっている。


ここに生命を維持し行くために使われる筋肉を順序だてると、まず呼吸をするための運動、次に血液を循環させるための運動、次に消化吸収させるための運動、そして移動したり、物を掴んだりつする運動という順番になるだろう。


つまり骨格と筋肉の働きを、目的の重要度順に組み立てられているものが身体の構造であると考える。


つまり武道の技においても、この身体の構造に沿って矛盾しない動きが最も効率の良い身体運用となる。


24時間止まる事無く動き続けているものが心臓だけではなく、肺の呼吸活動を行う為にある筋肉である。肋骨を動かし、横隔膜を上下させる為に全身の筋肉が連動して24時間動き続けているのである。


この呼吸を動かす全身の筋肉の動きに沿って手足を動かす事が最も理にかなった動きであるとも言えれるだろう。

剣を振るのも、拳を突くのも、歩くのも、立ち座りを行うにも、呼吸を動かす全身の筋肉の動きのラインに沿って運用される事を統一体とも自然体とも言える。


この自然体や統一体を行う事が身体の力を引き出すカギである。

先に述べた様に、人間は直立歩行をすることによって本来の生命を維持運営する構造と動作に矛盾する部分があり、これを修正して、調和させる事が武道の「技」なのであると考える。


手足の動きを呼吸に合わせる。

ここに力の運用のみならず、前身の免疫機能、消化機能、循環器機能、自律神経の正常な働きと精神の安定が生まれるのです。

そういう意味で、武道の技とヨガは全く一体であると考えます。


更に具体的にこの呼吸と身体活動と精神活動について観て行きたい。