まもなく合気新道の審査です。
審査票を出して頂き、各自自分の目標に向けて稽古をしております。
審査というと、技の形にとらわれやすいですが、技の形というものは、原理を現す一つの入り口に過ぎません。
例えば、一教という合気道の技は足はこう、手はこうと覚えても意味がないとまでは言いませんが、稽古の本義から外れる恐れがあります。
審査で一教という技が出来たから、もう出来たというものではありません。初心者の一教と熟練者の一教では全く技の奥行きも深さも違います。つまり、技というものには何処まで行っても尽きる事がないわけです。
ですから、本来、技を見て、審査をするということ事態が無理な事でもあります。
守・破・離という事がありますが、これを原理・応用・活用という言葉に置き換えてみましょう。
原理が基本であるならば、応用出来なければ基本もできているとは言えません。応用が出来て初めて基礎が身に付いていると言えます。また応用できないものは原理とは言えないのです。
そして、応用は常に活用という目的によって幅が広がるわけです。
活用という目的の幅や高さ、深さによって、応用変化は広がるわけです。
つまり基礎を固めてから、応用技を覚えて、その上で活用を得るという守・破・離を段階的に捉えるのではなく、最初から三位一体。主破離=原理、応用、活用は同時平行的に行われてゆくべきなのです。
これを人生という幅で捉えてもよいですし、道場という極点で捉えるならば、参加・活動・参画=入門・稽古・運営なので
入門とは道場に対して、師、先輩に対して礼を尽くすという事。
稽古とは自己研鑽は工夫の道であり、自分以外の稽古をする場である道場で活動です。他の門人が稽古しやすくするための工夫も含まれます。掃除や先輩の手伝いや後輩の面倒です。
運営とは、道場全体の方向を師と共に考え、指導や運営法を考える、行動するということです。
考えてみれば、これは昔からの道場で当たり前に行われていたことです。
合気新道ではこの事から、段ではなく目録としております。
黄色帯 入門目録=礼法・受身等(技) 先輩後輩との関わり(道場) 日常の言葉の中で(生き方)
緑帯 修士目録=相手とのバランス(技) 道場の稽古前準備、後片付け(道場) 日常の行動の中で(生き方)
茶帯 助教目録=場とのバランス(技) 指導者の補助(道場) 日常の反省の中で(生き方)
黒帯 教士代理目録=速度とのバランス(技) 指導(道場) 日常の工夫の中で(生き方)
黒帯 教士目録=力・空間・速度とのバランス(技) 支部運営(道場) 社会への貢献の中で(生き方)
黒帯 師範代理目録=無我(技) 支部経営(道場) 社会への奉仕の中で(生き方)
黒帯 師範目録=奉心(技) 自立(道場) 地球への奉公として(生き方)
これは、守・破・離のバランスを測り、入門・稽古・運営に即して、技の境地を段階で分類しております。
審査は日常を観ることであり、私自身が観られるという事でもあります。
観られている私が、審査を行う中で気付いた事。それが審査を受ける方への課題提供につながります。
目録とはこの課題に挑戦してくださいというテーマなのです。