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松風塾高校OBのブログ

「やりきる力と折れない心」
「日本人の精神性」
「共創力と共生の心」
世界に通用する日本人の心と実践力を学ぶ全寮制高校
松風塾高等学校。

「感謝は増幅する。」

 

この言葉は気に入っている。

 

高校2年のときのこと。

当時、生活態度がよろしくなかった私たちの同期。

そのことを校長先生に質問した。

そのときに

「君たちには感謝が足りない」

と諭していただいたことは今でも忘れない。

 

松風塾高校では今でもそうだが、

支援者からお菓子をいただくことがある。

休み時間に食べるのだ。

当時の朝礼で、毎度毎度、校長先生が

「なんでも当たり前と思っちゃいかんよ」

「じっくり味わって食べるんだよ、決してバクバク食べるんじゃないんだよ」

とおっしゃったのが今でも耳に残っている。

 

でも高校生はいつも腹が減っているので、

そんなことは気にもせずバクバク食べる。

 

こんな毎日のささいなところでも

感謝を大切にするんだよと、校長先生は教えて下さっていた。

 

今、大人になったからなおさら、

その当時のことも

感謝の大切さも

身に染みてわかる。

 

これだけは一生忘れないようにしよう。

2022年のサッカーワールドカップは、ベスト16でクロアチアに惜敗。

今大会ではドイツに勝ち、スペインに勝ち、世界との差を感じさせない戦いぶりだったが、

結果はベスト16の壁は超えられなかった。

 

クロアチアは前大会準優勝国。

その意識の差は大きいように感じた。

日本はグループリーグは超えても、今までその先に進んだことがないチーム。

 

実力にはほとんど差がないばかりか、

ほとんどにおいて日本は実力で勝っていたように思えた。

しかし、PKで負けた。

 

サッカーのPK戦はほとんど運だと思われている。

日本もそう思っているのではないか。

しかしクロアチアは明らかに、その「運」と思われているPK戦でさえ

コントロールしているように感じた。

 

クロアチアは

前回大会では決勝トーナメントになってからは延長戦の連続で、

嫌というほどPK戦の大事さを知っていた。

だからその細部にわたるまで磨いてきたように思う。

 

クロアチアばかりでなく、今回、優れたキーパーは

予選リーグでもPKを止めていた。

 

以前、確かオランダの代表監督だったと思うが、

延長戦終了間際にGKを変えたことがあった。

PK戦専門のGKなのだ。

結果、PK戦で勝利した。

 

次回の北アメリカ大陸大会(仮称)では

日本はベスト16の壁は必ず突破する。

〇〇しなければいけないことはしてはいけない。

 

これは竹田和平さんの著書にあることばです。

竹田和平さんといえばボーロ菓子で有名ですが、

同時に日本を代表する投資家でもあります。

 

〇〇しなければいけないの「いけない」に意味があります。

「いけない」というんだから、それをしては「いけない」ということになるわけです。

 

「〇〇しなきゃいけない」と思ってやっていることって、ワクワクしません。

ワクワクしないということはやってても面白くないわけです。

 

自分のばあい、特にワクワクしないことは全くやりたくありません。

 

そういうことを考えると、

学校の生徒は、立派なものです。

ワクワクしない勉強を朝から晩までやるのですから。

結局、何が残るんだろう?

何か役に立つのだろうか?

 

だから私の英語の授業では、

生徒がワクワクするかどうかはわかりませんが、

少なくとも辛いと思わない、楽しい授業を心掛けています。

 

勉強は学校だけで完結しません。

学校ができることは、

生徒に興味を持たせること。

そして、興味を持った生徒が自発的に勉強するようになると

ワクワクして勉強に取り掛かれるわけです。

 

私はそういうことを心掛けて、

毎度の授業をやらせてもらっています。

 

昨日は平内町の剣道場に行った。

久しぶりの稽古だったが、体は動いたが、疲れもひどかった。

 

稽古終了後、青森県の強化委員も務める大先生に挨拶する。

「間合いに入られたら負け」

大人の剣道は、その緊迫した駆け引きの中でどう活路を見出すかが勝負。

 

まだまだ奥が深いなぁと思う。

自分は、まだその境地には達していないなと思った。

 

それにしても、松風塾高校の剣道部も

毎週、大先生方の稽古会に参加させていただくが、

あんなにへたくそだったのが、

今ではそれなりに形になってきた。

これからが楽しみだなと思った。

 

 

 

今年から、生徒募集の一部業務もすることになった。

入学対象となる中学生にアプローチする仕事だ。

これが意外に大変で、

毎日そのために時間を割く。

 

しかし、一方で、生徒さんから反応があるときもある。

先日は温かい手紙をいただいたりした。

 

そのとき何気なくいつもの習慣で考えたことがある。

「この子とこの子だったら気が合うだろうな」

「この子が入学したらリーダーシップを発揮してくれそうだ」

「この子が入学したらグングン伸びるだろうな」

などなど。

 

あくまで憶測なのだが、

そういう事を考えられるのは、この立場にあるからで、

来年度の一年生をすでにシミュレーションしている。

 

松風塾高校は、日本一特色豊かな学校で、

滑り止めで受験する生徒はほとんどいない。

むしろ強い決心をして入学してくる。

人里離れた山奥で、全寮制の小規模校。

覚悟がなかったら来られない。

 

昔から、「導かれて」「ご縁があって」松風塾高校に

入学すると教えられてきた。

 

私が今させていただいている仕事は、

まだ見ぬ来年の1年生の「ご縁」を創り出す仕事である。

そういう意味では、

とても重要だし、とても意義深い仕事だと、

感謝している。