ずーっと前にね。
夢を見たんだ。
宇宙を旅してて。
でも、どっか行くとかじゃなくて、目的地はなくて。
たった一人で、小さい宇宙船に乗ってあてもなく旅してた。
宇宙船に付いてる器械でね、調べるとそこの星に降りられるかどうか?
分かるんだけど、降りられると分かると、宇宙船を着陸させて。
それが変な星ばっかりで。
草ばっかりの星とか。
砂だらけの星とか。
岩が生きてる星とか。
でね。
最後に降りた星でね、もう1台の宇宙船を見つけた。
僕が宇宙を彷徨ってたのは、それを探すためで。
その宇宙船に乗って行ってしまった人を探してたみたい。
その宇宙船の中に入って見つけたのがね・・・・
そう言って智くんはくすくす笑った。
誰?って尋ねても
ナイショと、可愛く笑って、教えてはくれない。
でもさ。
広い宇宙をどこ行ったかわからない人を探して。
あてもなく彷徨うくらいだからさ。
きっと夢の中の僕にとってはすごい大事な人だったんだろうね。
そんな話をした夜。
智くんはいつもよりも俺に甘えてきた。
その夢を見たのはいつのことだったんだろう?
昨日?先週?先月?去年?
それとも・・・大野智ではないとき?
☆★
えーこんなスタンプ見つけて、つい、書きました。
どっかで読んだことあるぞ?
という方は、かなり昔からここを読んでる方ですね(笑)
「夢の話」ってタイトルで書いたおはなしのパロディ?なんですけども。
元ネタは凪としては、すごい好きなテイストのおはなしです。
多分、一般受けはしなさそうなおはなしですけども(笑)
宇宙へ行けたら、何がしたい?