helplessの続編です。
見切り発車なので〜途中でおやすみもらうかもしれません。
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俺のアパートに来た智をベッドに寝かせた。
慣れない場所で落ち着かないのか?
布団から目だけを出して、チラチラと窺うように部屋の中を見てる。
「智が寝たら、ちょっと買い物に行ってくる。
トイレはあそこのドアだから。
って・・・案内しなくても分かるか。
狭い部屋だもんな。
寝るまでは、側にいるから。
・・・・おやすみ」
体のあちこちにあざがあったり。
顔も腫れてたり。
全身至るところに痛みがあるだろう。
唯一、痛みを感じないだろう。
髪の先をそっと撫でた。
目をつぶった智の口元がふふ、っていうように緩んだから。
智の顔を見ながら、しばらくそこを撫でていた。
パッチリと綺麗だった二重のまぶたが赤黒く腫れて。
目を開けてても半分くらいしか見えてないんじゃないか?
口元も切れてて・・もう血は止まってるけど。
顔を見ているうちに、いつの間にか智の呼吸は落ち着いていた。
俺は財布を持って、部屋を出ようとした。
・・・その前に。
俺の電話番号を付箋に書いて。
智の携帯に貼り付けた。
寝る前に登録しとけばよかった。
とりあえず・・何かあったら、連絡できるようにしとかないと。
ドアをそっと閉めた。
自転車がないから・・・
歩いて買い物に行かなきゃならない。
俺は小走りで買い物に向かった。